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いーとあーとブログ

展覧会情報(旧ギャラリーどらーる掲示板より)

2025'04.23.Wed
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2007'01.18.Thu
クリスマスイブ 投稿者:竜馬@管理人 投稿日:2004/12/24(Fri) 21:55 No.2347  
 

12月24日クリスマス・イブです。
恋人同士がちょっと豪華な食事をとって楽しい夜を過ごしているのでしょうか?
家庭でケーキを楽しんでいる家族もあるのでしょうか。
管理人は、フキとワラビの煮物とアスパラのサラダという、七面鳥もケーキも無い夕食を終えたところです。

年賀状の宛名ソフトの手直しをし、ポツンポツンと届く社員からの営業日報のメールを読んでいるだけの何も特別のことも無い夜です。
皆様はどうされていますか?



Re: 銀座の宿 KITA - 2004/12/24(Fri) 22:40 No.2348  

(営業日報」として)今夜は前出の長女Aに加え長男Hもよんで、宿の近くの「なまはげ」という店で食事。クリスマスはやっぱりチキンだよ・・ということで、キリタンポともども比内地鶏をいただきました。酒は高清水・・。



Re: クリスマスイブ 竜馬@管理人 - 2004/12/24(Fri) 23:03 No.2349  

2349.jpg 北浦先生、お疲れ様です。楽しそうですね。

クリスマスに「なまはげ」でキリタンポですか?(笑)
比内地鶏のスープでのキリタンポは最高ですね。
ご家族揃っての素晴らしいクリスマスになりましたね。会期も明日までですが、名残惜しいでしょう。
本日、北海道新聞夕刊の「BOX」欄に紹介されておりましたよ。
自宅にはスキャナーが無いので、デジカメで撮って添付しました。



Re: クリスマスイブ aka - 2004/12/25(Sat) 00:22 No.2350  

イカの刺身食ってます。



なにがあってもがんばれ竜馬君 栄通 - 2004/12/25(Sat) 00:26 No.2351  


私は、妻とジャズライブに行きました。酒ミュージアム『星だ』ピアノ+生ギター1500円。(一合の純米酒、つまみ付き)入り口には、五組のキャンドルで、クリスマスらしくそれとなく用意してました。寒いのに、アイスクリームを食べながら、聴いているお客さんもいました。全部で20人くらいかなぁ。クリスマスと思って、行ったわけではありませんが「あぁ、クリスマスなんだなぁ」と思いました。竜馬氏は、すぐつぶやいちゃう。つぶやき竜馬って贈呈しようかなぁ。酒が入って、冬の1日のできことでした。



みんな起きているんだ・・ 竜馬@管理人 - 2004/12/25(Sat) 00:52 No.2352  


30分くらい前に床に入りました。ウトウトとしていたら携帯が“ポロロン・ポロロン”と書き込みが入ったことを報せてくれているのが聞こえて来ました。
「ああ、どなたか書き込んでくれたんだ・・」とそのまま寝ていたら、3~4分で又“ポロロン・ポロロン”です。
起きてまいりました(笑)。

>akaさん、お嬢さんにプレゼントは用意しましたか?

>栄通さん、激励ありがとうございます。「妻とジャズライブ」お洒落ですね! メールアドレス入っているので、○島さんがバレバレですよ(笑)



Re: クリスマスイブ Usagicchi - 2004/12/25(Sat) 10:27 No.2353  


通りがかりのusagicchiですが、なまはげ、きりたんぽ、そして
高清水・・・と我が出身地、(今もここに住んでいますが)の三大名物をクリスマスイブの記念日に所望していただいたからには、書き込まなければ・・・このHP以外では、存じ上げないKITA様に比内地鶏セット、高清水付きをお送りしたいほどです。(笑)この後も、どうぞ・・・といかにも地元賛歌の人間のようですが、私の昨日は、札幌の友達に送ってもらった小樽ワインを半分ほどあけてしまいした。(笑)
ジャズライブ・・・いいですね。ご夫婦で、お出かけというのもいいですね。ここ最近のこの掲示板のキーワードは、家族愛かも・・・と思いながらいつも楽しく読ませて頂いていました。どなた様もA Merry Christmas to You!!!



我が家も秋田 竜馬@管理人 - 2004/12/25(Sat) 14:43 No.2354  

Usagicchi 様 ありがとうございます。

ギャラリーどらーる掲示板では初めてですね。
函館の絵画堂さんの掲示板で何度か拝見しておりましたので、初めての方とは思いませんでした。

Usagicchi様は秋田県にお住まいの方なんですね。私の先祖も秋田佐竹藩で、戊辰戦争で北海道まで流れてきました。
当掲示板のキーワードは“一応”美術のつもりでしたが、ご指摘通りかも知れません(笑)。
又書き込みをお願いしますね。



Re:我が家も秋田 Usagicchi - 2004/12/25(Sat) 19:40 No.2355  


きゃーうれしすぎます。(軽いノリですみません。)是非、ルーツをたどる旅でも計画し、秋田においでください。仕事を休んで観光案内させて頂きます。この掲示板の書き込みは、何度か、あります。でも、いつも
♪昔の名前で~出ていま~♪した。



失礼しました 竜馬@管理人 - 2004/12/25(Sat) 20:47 No.2356  


想いだしました。無縁坂のUsagiichiさんでした。
どうりで検索に出て来なかった筈です。

ルーツ探索の旅は一度したのですが、少し時間が足りなくてもう一度行こうと考えておりました。
そんな機会がありましたらお願いを致します。



Re: クリスマスイブ カリメロ@絵画堂 - 2004/12/26(Sun) 02:04 No.2357   HomePage

ふきの煮物いいですね!うちは前の日の残りの三平汁を食べたので、それこそクリスマスには不似合いでした(^^;)たまには、おめかししてレストランで豪華ディナーでもいいな~。なんて。ありえない、ありえない。また、札幌で美味しいバイキングに行きたいです!年末年始、お忙しいでしょうから、お体に気をつけて下さいね。家族愛って響き、いいですね(*^^*)



ぜひ待ってます 竜馬@管理人 - 2004/12/26(Sun) 10:31 No.2358  


memeさま お元気ですか?売り出し等で忙しかったでしょう。

クリスマスに豪華ディナーをとれなかった分、お正月に楽しんだら如何ですか?

家内からの伝言です。『お正月に札幌にも寄れますか?寄れたら又、バイキングに行きましょう』と言っております。
いつでもご連絡くださいね。



北浦展の記事、ありがとうござい... 通行人 - 2004/12/26(Sun) 15:06 No.2359  

◆「北浦 晃 油絵個展」(文芸春秋画廊)も昨日で終わり、本日あたり帰宅でしょう。本人に「お騒がせしました」とメールを入れようかと思い掲示板を開いたら、展覧会の様子をさきに詳しく紹介して下さった竜馬@管理人さまが、なんと道新夕刊の紹介記事までデジカメで掲示して下さっていたのには驚きました。
枯れ木も山のにぎわいで、北浦展にかこつけて美唄から上京したところ、「どらーる」でのスナップ写真を厚かましくねだった在京の連中も当然集まってきて、「大学との二足の草鞋をぬいだと思ったら、今度は土木作業よりきつい肉体労働をやっているんだな」とか何とか、勝手な放談会などをやってきたのでした。
一足さきに帰宅してから、道新記事をデジカメで連中にも送信したのですが、まさか掲示板にまでとは思いもよりませんでした。これで本人宛には送信しないですみます。在京の連中には、「どらーる」の掲示板をときおり開くよう忠告しておきます。ありがとうございました。



美唄東高等学校OB 竜馬@管理人 - 2004/12/26(Sun) 15:28 No.2360  

通行人さま、おそらく白戸仁康 様でしょう。お久しぶりですね。
確か、版画100選展の時にお会いしてからお顔を拝見しておりませんがお元気でしたか。

美唄東の仲間の結束にはいつも驚きます。皆さん銀座でお会いしたのですね。
過分なお言葉ありがとうございます。これからも時々このHPを訪れてください。

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2007'01.18.Thu
阿部 典英展を新聞で紹介 投稿者:竜馬@管理人 投稿日:2004/12/23(Thu) 21:47 No.2346  
 

2346.jpg 今月のギャラリーどらーる個展「阿部 典英展」も残り一週間となりました。

21日の北海道新聞夕刊の「BOX」欄にて紹介されておりましたので、添付します。

暮れも押し迫って「展覧会どころではない」と言われましたら何も言えないのですが、時間が許しましたらお出かけください。

2007'01.18.Thu
個展『阿部 典英 展』 投稿者:久保AB-ST元宏 投稿日:2004/12/23(Thu) 10:08 No.2343   HomePage
 

~~ ネエ サンタクロース あるいは 豊饒なる「嘘」の季節 ~~

12月の個展だからって言うわけではないが、阿部典英はサンタクロースである。
そのゴージャスな風貌、夢を届ける懐深さ、祭りの後の孤独の匂い。そしてなによりも、いかがわしい。
こうして語っていても、それが作品なのか作者本人のことなのか、もうすでに領域に意味が無くなっているのだから、やはり彼はファンタジーの国からトナカイに鞭打って作品を届けに来たのだとしか思えない。
そして素直さを失った私たち子どもOBの関心は、サンタクロースは本当にいるのか?という懐疑に集中する。
つまり、阿部典英は本当にいるのか?

確かにいるのだろう。私も目撃した。パルコ札幌店の横を彼が大またで歩き去っていったのを、私は自動車の中から見たことがある。
しかし、だ。たとえば、もしこれが森山誠画伯であったら私は気が付いたであろうか?・・・・・・。
いや、もちろん森山画伯の外観が地味だという意味では、ない。たぶん。
では、あれはやはりサンタクロースだったのか?
そもそも芸術家とは、「いかがわしい」錬金術師である。ミケランジェロよりフェルメールは、いかがわしかった。
フェルメールよりゴッホは、いかがわしかった。ゴッホよりダリは、いかがわしかった。
ダリより荒川修作は、いかがわしかった。荒川修作より村上隆は、いかがわしかった。
そして2004年、村上隆より小沢剛が、いかがわしい。
つまり、いかがわしさとは、可能性の代名詞なのだ。たぶん。
少し饒舌に言い換えてみよう。人類最初の職業が売春であるのならば、人類最後の職業は芸術であると、私は思う。
と、すれば、人類最初の買い物が「性」であり、最後の買い物が「芸術」なのだろう。
もちろん、「性」にしても「芸術」にしてもユーザー側に何らかの「渇き」がなければ価値は生れてこない。
ユーザーの「渇き」をつまみ出す能力を持つ者を、「プロ」というのだろう。
そして、ユーザーと同じ「渇き」を共有する者を、「オヨメサン」と言うのだ。
誰もが愛する人の前で、最後のサンタクロースになりたがる。しかし、最後のオヨメサンが幻想であるように、最後のサンタクロースも儚い運動体にすぎないのかもしれない。

それでも、阿部典英はプレゼントを届けに来てくれた。
プレゼントの箱を開ければ、そこには錬金術師の魔法がかかった宝物が詰まっている。
またもや豊饒なる「嘘」の季節がやってきたのだ。我々は喜んで、阿部マリアならぬ、阿部サンタにだまされたいのだ。
狂言回しは、貝だ。それも、巻貝ではなくて二枚貝。二枚貝には、フタを開ける・という箱の暗喩が準備されている。
どうやらサンタクロースはプレゼントを作る前にスーパーマーケットで貝を買い、台所で料理し、ぺろりと食べたようだ。
たぶん、暖炉のそばで。

食べられて開かれた二枚貝は、二枚の貝殻を左右に羽のように広げ、極彩色の蝶に変身する。二枚貝、蝶、フタを開けた箱。これら全てはシンメトリーである。作者の中でシンメトリーのイメージがどんどん膨らんでゆく。
作品「貝と遊ぶ(向き合う貝)」では、箱の下にひかれた英字新聞に当時の金大中(キム・デジュン)韓国大統領と金正日(キム・ジョンイル)北朝鮮国防委員長のカラー写真を見つけることが出来る。
つまり、韓国と北朝鮮もシンメトリーであり、二人のキムもシンメトリーとして、38度線をはさむ「向き合う貝」であるというメッセージの贈り物。
ただし、この作品で左右に広げられる歯ブラシとカラスの羽のシンメトリーは、つまらない。
自然界のシンメトリーが美しくもあり想像力を激しく刺激するのに対して、人工のシンメトリーは凡庸であり思考を停止させる。
箱庭であれ、タブローであれ、限られた空間に素材(=イメージ)を置いてゆくのが技法の基本であるのだから、歯ブラシや羽のように長い素材をもてあましてしまった時に陥るのが、最も安定した構図としてのシンメトリーの誘惑である。
この作品は、その誘惑に負けた時に錬金術師の魔法が弱まるギリギリのラインの提示である。
同じように長い素材をもてあましても、作品「貝と遊ぶ(仕切られた部屋) 」のように対角線上にアルミの棒を置いてイメージを殺さない方法もある。
こうして作品を見てゆくと、絵画を描くときのストロークの快楽が、ここでも「オブジェのストローク」として同様に成立していることが分る。

ストロークがあるのであれば、マチエールもあるわけだが、阿部のこのシリーズの場合の特徴をあえて言えば、「死体のマチエール」であろう。
最後のサンタクロースが成立不可能であっても、人生最後のプレゼント箱は成立可能だ。
つまり、それは棺桶箱である。それは死んだ貝が(=絵画?)箱に入れられているだけの理由ではなくて、貝が無くとも私の好きな作品である「アサリ ノ ガレキ」に見ることが出来る。
ここでは、木片がパズルのように箱に並べられている。
一見、パズルの作業が先行した作品に見えるが、よく見ると素材は木で統一されてはいるものの、それらはけっして自然界の木だけではなく、木工場で精選加工された垂木であったり、古い道具の一部分であることを自己証明するかのように消えない紅白のペンキが塗られたままの木片であったり、錆びたクギが忘れることを許さない記憶のように刺さったままの人間の匂いの残る生活廃材であったり、流木であったりもする。
それは、題が示すとおり「瓦礫」ではあるのだろうが、私には、全ての木は最初は自然界の木として生まれ、ある木は森の中の木のままに死に、またある木は家具や家屋や道具に加工されたのちに不要にされて死に、他の木は死んだまま流木として姿を変えたりしながら、それぞれの長い物語を寡黙なままに背負って、また再び、この小さな箱の中に木として「再会」しているように見えてならないのだ。
もしかすると、これらの木片はかつては同じ1本の木だったのかもしれない。

このシリーズの最も初期の作品「イシカリ ノ ヌシ」(1997年)は、箱の中に崇高な記録のように黒い羽が1本、同じイシカリで拾われた流木などを従えて鎮座している。
ほとんどが自然物のコラージュでありながら1点、赤いペンキが記されているのが阿部の作家性の主張であろう。
そしてこの1点の赤が全体のモノトーンさを強調することに成功し、シックな雰囲気を作り上げている。
シリーズのスタートは、このように自然界の色への興味を記念品のように閉じ込めることから始まったようだ。
それは単純に石狩や朝里などの彼が住む札幌から日帰りで行ける範囲の海岸での「オトシモノ」であったり「ナガレギ」であったりしたわけだが、素材をお土産のように受け身で楽しんでいたのから徐々に「ナゲキ」や「オモイ」と言った能動的な表現欲に阿部は踏み込む。
その素材に対する「受け身」から「能動」への作家としての姿勢の変化は、かなり大きい。
私はその変化のきっかけの中心に、先ほど触れた「アサリ ノ ガレキ」があったのではないかと思う。
それは素材への感情移入の芽生えである。

また、阿部の面白いところは小樽の朝里を、貝のアサリとダブル・ミーニングをして、題をカタカナのまま「アサリ」とした点だ。もっとも、これも私の想像だが。
貝という魅力的なイメージの発見は、アトリエにゴミのようにたまった海岸での拾得物を、箱から離れて作ってみた「カミガミ ノ カオ あるいは オヨメサン」の制作によってもたらされたのではないかとも、私は想像する。
つまり、1992年の「オヨメサン」シリーズと、世紀末の「貝」シリーズの結婚である。
偶然の造形が、女性器が貝に似ているという古典的なイメージを再発見させてくれたと思うのだ。

そして、2000年から阿部は一気に「貝」シリーズに突入する。
その幕開けが先ほど触れた「貝と遊ぶ(向き合う貝)」だ。
ここからは「受け身」の姿はまったく消えて、怒涛の「能動」作風へ突き進む。
私がシンメトリーの危うさを述べさせていただいたように、「貝と遊ぶ(向き合う貝)」はやはり新展開の習作でもあったのだ。
とにかく、「貝と遊ぶ(語り合う)」のようにまるで自由にスケッチをするように多作していったのであろうと思う。
その結果、「貝と遊ぶ(A pen that wrote“I love you”)」や「貝と遊ぶ-おんな」のように恐ろしいほどに完成度の高い作品に到達していったのだ。

ところで貝が女性器であるのならば、男性器は何で象徴されているのだろうか。
おそらくそれは、「貝と遊ぶ(向き合う貝)」などの弱々しい歯ブラシであったり、「貝と遊ぶ(夕焼け)」の滑稽な田舎紳士のような洋傘の柄だったり、「貝と遊ぶ(アワビ)」での無数の矮小な吸殻であったり、「貝と遊ぶ(A pen that wrote“I love you”)」での青白い文学青年臭のただようペンであったりするのだろう。
いずれにせよ、阿部の作品では男性器よりも女性器主義(?)とでも言える賛歌を謳いあげており、「貝と遊ぶ(羽根)」中央の黄色い楕円の廃物や、タワシや蝶などの繰り返される素材もが逞しい女性器として読み取れるように散りばめられている。
その結果、個展会場の全体の作品同士が素材の暗喩を呼応し合い、大きな意味を創出しだすのだ。

こうして増大する複雑性を維持する自己整序のメカニズムの中心のイメージが、やはり貝なのだ。
それにしても、阿部はなぜこんなに貝に固執したのだろうか?
彼自身は幼少の頃を過ごした島牧の海岸でのアサリ採りをその理由として語っている。
しかし、私の説はこうだ。もしかすると、彼の美術家としてのスタートとなった1961年、彼が22歳で佳作賞を得た「シェル美術賞」のスポンサーの貝のマークのことではないのか?

彼が言う「貝と遊ぶ」とは、今では北海道美術界を背負う程の「巨匠」として羽ばたいた極彩色の蝶が、もう一度、硬質な貝にもどり、「初心と遊ぶ」ということなのかもしれない。
その「初心と遊ぶ」という密室のダンディズムが、美術教育や北方圏アートプロジェクトといった他角度の初心者への「啓蒙活動」という今の彼のライフ・ワークと真っ直ぐ結びついていると私は思うのだ。
今回の個展は、ギャラリーどらーるには珍しく最新作が無いというのも彼の「啓蒙活動」の多忙さの証明なのだろう。
もちろん、その副産物として多くの教え子が育っているようだ。
しかし、私は彼が中心になって活動されているいわゆるポルト・ギャラリー作家群の崇高な姿勢と技術力を認めながらも、そのあまりにもソフィストケイトされた作品に、なにか殺菌されてしまったイメージを感じてしまうことを告白しなければならない。
商品にとって殺菌はセールス・ポイントだが、はたして殺菌された芸術にどこまでの魅力があるのだろうか。
私が思う阿部典英の本当のライフ・ワークとは、殺菌された美術教育ではなく、彼自身の「いかがわしさ」を街頭にばらまくことにあると思うのだ。
「殺菌」と「いかがわしさ」がシンメトリーになった奇蹟の二枚貝が、今年のクリスマス・ディナーのスペシャル・メニューになるのかもしれない。
サンタクロースは気がついているのだろうか?
子どもが本当に欲しいプレゼントは枕元の靴下に入れられた箱ではなく、サンタクロース本人自身であるということを。



Re: 個展『阿部 典英 展』 竜馬@管理人 - 2004/12/23(Thu) 14:19 No.2345   HomePage

2345.jpg 久保さん、お疲れ様でした。久保さんには最も書きにくい対象が阿部 典英さんだと思っておりましたから、実は『どの手で来るか?』と楽しみにしておりました。

今朝、久保さんから頂いたメールを勝手に公表します。

「夜中に腹が減り、お茶ずけを丼で食っていたら、急に指が1本、キーボード演奏を始めまして、かようなインプロビゼーションになったわけです。
午前5時ごろ寝て、7時に起きれば、超★大雪!
ゲッ!社員は休みじゃ!
私は除雪の作業車でガーガー。本当はグーグーしたかったが。
9時にようやく除雪が終わり、シャワーをあびて朝風呂に入っていれば、苫小牧から久保商店に納品に来た灯油のタンク・ローリーが、我が社の地下タンクにバックで入る時に、雪にタイヤをとられたとかで、国道がふさがったので今すぐ来てくれ~・とのこと。おいおい、おっちは裸やんけ。
あわてて、着替えて行ってみれば大型タンクローリーが国道275号線をふさいでいる。
確かに大雪だけど、ちょっと、運転ヘタクソなんじゃなぁ~い?残念!
それでも、近所の人々がスコップなどをもって数人集まってきてくれていた。
めんぼくないやら、ありがたいやら。で、ようやくローリー救出。そこへ、知人が大型タイヤ・ショベルで通りかかり、目で合図して、そこらへんを広く除雪していただいたしだい。
全て終了後、2~3千円のギフトを持って近所にお礼回り。
この経費は、自分持ちかよ!?と、怒っている間もなく、こんな日に限って配達が多いとくらぁ。とほほほ。」

ご披露したメールは書いてあった文章の半分にも満たないものです。
徹夜明けにこんな事態が起きて、やっと解決した後にこれだけの長文メールを書く方ですから一種の化け物ですね。(笑)

>もしこれが森山誠画伯であったら私は気が付いたであろうか?・・・・・・。

サンタクロースになり損なった森山 誠 画伯には私が美女との(?)新年会をセット致しましょう。

久保さんのHPは家(ホーム)のマークをクリックするとご覧になれますが、HPを開きますと何度か聞いている「クリスマスソング」が流れてきます。
美術以上に音楽オンチの管理人にはそれが山下 達郎なものなのか、ユーミンなものか全く分かりません。(ガクッ)

2007'01.18.Thu
展覧会 投稿者:竜馬@管理人 投稿日:2004/12/22(Wed) 14:33 No.2336  
 

2336.jpg ◆「北浦 晃 油絵個展」 文芸春秋画廊

新作家美術協会委員である室蘭在住の北浦 晃 さんの 「北海道の風景」(図録1図録2)と題された個展を拝見いたしました。
副題どおり、37点中36点が北海道の風景を描いておりました。
ギャラリーどらーるでの個展で展示しました「ナナカマド」以外は全て風景画でありました。
版画が2点飾られておりましたが、35点は油彩画で、新作家協会展に出品した「旭岳」「斜里岳晩秋」「美瑛岳11月」の3点がF120号で、80号2点(天塩川)、60号2点(美瑛岳)、50号4点(釧路湿原)、30号7点、他は10号からサムホールまでの展示(小品1小品2小品3小品4)でした。
37点中6点だけ旧作がありましたが31点は新作で、特徴有る画風の作品が文春画廊の1階と2階を飾り、澄み切った北海道の風景を再現しておりました。
室蘭での3人展、美唄での人物画展と相次いで展覧会を行った今年の最後を締めくくる個展で、精力的に制作に取り組まれた北浦さんに敬意を表したいと思います。
個展にはお嬢さんを同伴され、沢山の観覧者に応対しておられました。



Re:銀座の宿 KITA - 2004/12/22(Wed) 23:13 No.2340  

文藝春秋画廊の個展を紹介していただきありがとうございます。長女Aまで登場してしまい、ホテルのPCを見て本人もビックリしておりました。今春せっかく長年の教師生活から退いたと言うのに、相変わらず12月には走り回っていて・・・恥ずかしいと思っています。またこれしきの事で、さいとうギャラリーの「2004-2005展」に出品できなかったのもみっともないことでした。個展の目的のひとつが観客の背中越しに自作を見直すことだとしたら、1週間は長すぎて、もう北海道に帰って絵を描きたいと思っています。来年はもう少しマシな絵が描けるのではないかと、銀座の酒に酔った頭で考えているのですが・・。



連夜の酒? 竜馬@管理人 - 2004/12/22(Wed) 23:34 No.2342  

北浦先生、18日から毎日“お酒”じゃないですか?

文春画廊は銀座のど真ん中、みゆき通りですからね。飲む場所は幾らでもあるし、時はクリスマス。
背景が揃いすぎていますね(笑)。

今年は本当に頑張ったのですから、しばしゆっくりしてから戻ってください。

2007'01.18.Thu
ご案内 投稿者:栄通 投稿日:2004/12/20(Mon) 12:23 No.2332  
 

テレビ番組の案内です。それもハイテク・アートです。
ドラールから少しずれます。深夜なので知らない方もおられるのではないかと思って・・・。
今晩、夜10:00からBSで冬のソナタがあります。
冬ソナはともかく、それが終わった、0:20~1:30まで「デビスタ・アウォード2004」というのが3夜連続であります。
番組の司会は電気屋の工員のような名前のアーティスト二人で・・・すいません、名前は忘れました。
どこか、マニアックな感じがするかもしれません。
ですが、現在の非壁面アートの一端がわかるのではないかと、小生期待しています。
深川のジュゲム氏は見て損はないのではと・・・。



Re: ご案内 竜馬@管理人 - 2004/12/20(Mon) 18:12 No.2333  

栄通さま、情報ありがとうございます。

只今、東京~千葉に出張で来ております。

現代美術は「どらーる」とは縁遠いとは思っておりませんし、私も結構好きな方ですが・・・。
仰っている二人は多分「明和電機」だと思います。今日はその時間帯に見るのは厳しいことだと思いますが、見たいですね。

>深川のジュゲム氏は見て損はないのではと・・・。

ジュゲム氏はニセコです。沼田町のクボッチさんのことですね。
彼は、消防団の飲み会がなければ、その時間帯は間違いなく起きているでしょう。



非番 久保AB-ST元宏 - 2004/12/21(Tue) 02:02 No.2334   HomePage

2334.jpg ■年末の消防車での夜間巡回担当日は30日なので、『デジスタ・アウォード2004』を拝見いたしました。
感想は、昨夜のNHK会長生放送のほうが面白かった・という印象です。
おそらく、本当に「現在の非壁面アートの一端」が剥離されるのは第二夜以降なんでしょう。・・・実は私も毎年、ちら&ちらと横目でチェケしていたんですってば(あはは)。
それにしても、トルシエ戦友に代表されるコメントの陳腐さには、「正論=紋切り型?」との疑念を持ってしまいました。
つまり、(当然のことですが)新しい表現には、新しい言葉で迎えたいもの。それが「ゲージュツ」に触れられるビンボー消防団員の最低のテーブル・マナーのよーな気がします。
■今宵はアニメーション特集でしたが、なんだか作り手たちがアニメという表現の自由度に無意識のうちに奢ってしまっている印象すら持ちました。彼らが「新しい」と思ってやっていることなど、道警記者会見の訂正より早いスピードで「古く」なっていることにナウイ(?)彼らですら気が付いていないということなのでしょうか?
創造よりも消費の速度の方が速い残酷さに対抗するために、職業芸術家たちは「古典」を発明されたのでしょうか?
ブラウン管を覗き込みながら、こうして次から&次へと浮かび上がってくる私の愚問に残りの2夜は解答を準備してくれていると期待いたしまして、今夜の夜間ブラウン管巡回を終えたいと思います。



Re: ご案内 竜馬@管理人 - 2004/12/21(Tue) 06:58 No.2335  

久保さん、道警記者会見の訂正より早いスピードの「観想文(?)の投稿」さすがですね。
「踊る一本指操作線」が目に見えるようです。

>コメントの陳腐さには、「正論=紋切り型?」との疑念を持ってしまいました。

"ドキッ"としました。久保さんにも、栄通さんにも指摘されている私の「展覧会観覧記」の当り障りの無さは自覚しておりますので、改めて指摘されたものかと思いました。

今日は、三鷹~立川~西東京市の社員の顔をて歩き、札幌に戻ってから時間が間に合えば「さてとうギャラリー」のオープニングパーティーに出たいと考えております。

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