□「第62回 行動展」
10月1日最終日に見てくることが出来ました。
昨年のこの時期は入院直前で、歩くどころか立てない状況で観ることは出来ませんでしたし、その前の年は家族の看病で上京もままならない状態でした。
3年ぶりの「行動展」、六本木の「国立新美術館」に会場を変えての展覧会でした。
久しく大きな展覧会も見ていなかったし、上京そのものも久しぶりのRyo@管理人は会社を辞めて半年間ですっかり田舎者になっておりました (*^_^*) 。
「国立新美術館」は六本木にあるのですが、地下鉄の日比谷線「六本木」駅よりは、千代田線「乃木坂」駅で降りると地下道直結で距離も短いようです。



会員も200号まで許されている行動展ですから、飾られている作品も大きく、さすがの新美術館でも少々狭苦しくなっているコーナーもありました。
今回は、「新制作展」も同時に開催しておりましたし、「フェルメール展」も行われておりました。
こちらも覗いてみたいという気持ちにもなりましたが、Ryo@管理人の足腰がどこまで耐えれるかが不安であると同時に、行動展をしっかりと観て置きたいと思い「行動展」1本に絞りました。
彫刻に関しては屋外展示を観ませんでしたが、その他は一応全点観て参りました。
沢山感想がありますが、それをいちいち記すことは難しいので今回も省きます。
〔受賞者〕・〔新会員推挙〕・〔新会友推挙〕・〔道内作家〕・〔その他印象の強かった作品〕に分けて画像をご紹介します。
毎回のことですが、会場の小間が入り組んでおり写し忘れや撮影の失敗で画像の無いものもあるかも知れません。
その時はご容赦ください。
〔絵画部受賞者〕
●行動美術賞 「想春」 佐藤 真菜 会員推挙

●会友賞
「薪能②」 嶋田 純子 会員推挙
「地の上で B」 柳原 雅 会員推挙
「Being.2」 山根 文子 会員推挙
●新人賞
「地への邂逅Ⅱ」 伊藤 幸子(北海道) 会友推挙
「ところにより一時雨」 今川 孝司 会友推挙
●奨励賞 以下タイトル省略、氏名のみにします
大川 公子 ・ 岡村 知子 会友推挙 ・ 菅沼美知子 ・ 新谷友香佳子 ・ 呑山 政子 会友推挙 ・ ナオトミ ・ 堀江恵美子 会友推挙 ・ 森上壽美子 部分拡大会友推挙
●損保ジャパン美術財団奨励賞
「宙からⅡ」 坂巻 登水 会友推挙 ・部分拡大
●向井 潤吉賞
「田植えの頃」 国嶋 陽子 会員推挙
●三芳 悌吉賞
「頭のマンション」 清水 拓
●永井 保 賞
「情景 (時々あった話)」 梶田 洋 会友推挙
●田中 稔之賞
「作品―Ⅱ」 上嶋恵津子 会員推挙
〔受賞者以外の新会員推挙〕
・「空間への旅 Ⅰ」 野本 久子 ・「work200709C」 矢板 晶一
・「意識の海から B」 井上 洋子・「稜線work07―01」 藤田 桂二
・「私のもとへ」 竹下 雅明・「人間断章07―Ⅰ」 石原 祐一 北海道・「ジャックフルーツの樹の下で」 岡 洋子
〔受賞者以外の新会友推挙〕
・「構Ⅰ」 金子 裕子 ・「山の音」 下秋 正雄 ・「始まり」 田中 敏子 ・「洗い流され・・・?」 坂根 巧 ・「memoryⅡ」 、「部分拡大」 菊地 章子 北海道 ・「凍解」 星ヱイ子 北海道 ・「母の日記NO7―A」 北村 葉子 北海道 ・「縄文文化の円環」 加藤 満治 ・「黒板―影」 高橋 和子 ・「朱い道行く.4」 大関摩都花 ・「女の模様(樹の晩餐)」 岸 たみ子 ・「熊野百物語(神木)」 新谷 武文 ・「気(A)」 渡辺 幸夫
〔受賞者・推挙者以外の道内作家〕 ※Ryo@管理人が知っている方だけです
●会員
「アトリエの彼(B)」 神田 一明 ・「森のひと」 高橋三加子 ・「春眠覚醒之修羅」 岸本 裕躬
「乾いた伝言2007」、「部分拡大」 富田 知子 ・「奇想都市」 、「部分拡大」 矢元 政行
「黒の韻(ひびき)07」 近藤 隆志 ・「ワイングラスの陽」 三箇 三郎 ・「曇りの日」 故・外山ムツ子
●会友
「卵形都市」 斎藤矢寸子 ・「北の記憶A」 小笠原実好
●一般
「道標(1)」 小林 和子 ・「一尋の命」 佐藤 静子
全道展で拝見した作品が多かったのですが、神田 一明さん、富田 知子さん、矢元 政行さん、北村 葉子さんは新しい作品(全員確認していませんが・・・)を出してこられた姿勢を買います。
〔上記以外で今回Ryo@管理人が気になった作品〕
・「境界の街」 本田 義夫 ・「2007 像」 早坂 貞彦 ・「地のうた'07」 大平 和郎
・「07―EN―2」 山口 実 ・「退屈な時間」 石原 恒人 ・「9×4の曼荼羅」 辻 司
・「紙仕舞」 、「部分拡大」 上田 貞子 ・「黎明」 高安 醇 ・「My breath」 渡辺 雅子
他にも「行動展」初めての試みとして会員・会友によるインスタレーションを行っておりました。
又、創立会員の作品も展示しておりました。
それぞれ何点か撮影して参りましたが、少々草臥れましたので後日気が向いたときに追加で掲載させていただきます。
3年ぶりの「行動展」良かったです!
日帰りしましたので、「新制作」を捨ててゆっくり観れたのは成功だと思います。
□「高橋 靖子展」
会場:●深川市駅前 アートホール東洲館
会場:●うなかがめーゆ美術館
会期:9月17日(月)~9月30日(日)
《アートホール東洲館会場》
初日の本日 観て参りました。
高橋 靖子さんはRyo@管理人にとりまして仲良くさせて頂いている女性作家のひとりですが、彼女の作品を注目するようになってから7年位しか経っておりません。
ここ数年の作品は、自由美術展・全道展・数度の個展でほとんど拝見しておりますが、今回は25年~30年前の1980年前後の作品が数点展示されておりましたので、大変に興味深く拝見いたしました。



左側から1980年制作の60号の油彩「兎小屋」、真ん中が1981年に全道展で奨励賞を受賞した100号油彩の「コーヒーミルのある静物」です。
右が同じく1981年の水彩作品「傘をさす女」です。
当時から「全道展風でない絵を描く」といわれたそうですが、他人の作品に影響されない靖子さんは変わっていないようですが、絵は変わりましたよね。
1990年代に、現在の自由に記号や文字を入れている「高橋 靖子ワールド」の萌芽と言えるかも知れない丹念なストライプで心象を表現する作品が多くなって、2000年近くなるとより自由なストロークで構成するようになっているのが分かります。




左から1990年の130号油彩「ストライプ(BLUE)」、次が1991年200号変形の油彩作品「群青」、次いでその部分拡大です。
一番右が1993年120号油彩「S字」です。




左から1991年の120号油彩「深緑色のストライプ」で、その次が部分拡大です。
左から3番目の作品が、1994年の130号油彩「律動」で、一番右端がその部分拡大の写真です。
時系列的にご紹介しておりますが、次の1990年代半ばから現在までは、お馴染みの高橋 靖子さんらしい作品になって参ります。








上段の左から、98年作130号油彩「円・A」、同じく「円・B」、部分拡大、右端が2000年120号油彩「グラデーション Ⅰ」です。
下段の左から2000年120号油彩「グラデーション Ⅱ」、次いで2003年作の水彩作品「線と点」、次が2005年100号油彩「0'5記」です。
右端が2点の作品を写しております。
左側の作品が「07記」で被疑側が「06記」で、共に2006年作120号油彩です。
他にも何点か展示されておりますが、割愛させて頂きます。
会場は手前の展示室1室だけを使用しての展覧会でした。

そして、2年前から刺繍による作品を発表することが多くなりました。
それは「うなかがめーゆ美術館」の小品展で多数展示しておりますので、別欄でご紹介します。
《うなかがめーゆ会場》
「うなかがめーゆ美術館」に行くということは、Ryo@管理人にとって作品を観に行くと言うよりも館長の渡辺 通子さんやそこにいつも来ている皆さんとおしゃべりを楽しむ、美味しい珈琲やお菓子を頂く、庭の花たちのご機嫌伺いをすることの方が目的となっています。
言わば自宅から125km離れた“憩いの場”となっています。
ここに来ると時間が止まってしまい、通子さんが『○○ちゃん、これから来るって!』なんて言うと2時間くらい平気で待ってしまう。。。。。(*^_^*) 。
今回も川本ヤスヒロ夫妻、藤野千鶴子さん、池田みどりさん夫妻、高橋佳乃子・博昭さん夫妻、北口さつきさん、島津 明美さん、桔梗智恵美さんたちが次々と訪れ、高橋 靖子さん共々皆さん持参の銘菓を頂きました。
コーヒーは3杯もお代わりするし、愛娘と一緒にとうもろこしを頂いたりしてゆったりと過ごしました。
Ryo@管理人は最後まで残った靖子さん、通子さん、さつきさん、明美さんと中の談話室でお話しましたが、それまでは大半外のテラスで気持良い風を感じておりました。




もうお花の数は少なくなっておりますが、それに混じって背丈の高い雑草も又風情を感じさせてくれます。
次は作品をアトランダムにご紹介します。




高橋 靖子さんが初めて刺繍を作品として本格的に制作することを公にして、他の作家たちに披露したのが2005年3月3日でした。
後藤 和子さん、富田 知子さん、鈴木 智子さん、故坂本 順子の4人でしたが、偶々Ryo@管理人もそこに同席しておりました。
それから2年半、何回かの個展・グループ展で沢山の作品を見せてくれました。
彼女の好きな切手などのコラージュと組み合わせたり、いろいろな国の布や紙を変えたりしながら現在も進化中です。











布に刺繍、紙に刺繍、切手や色紙のパッチなどについては同じく布・糸・刺繍に造詣の深い日本画家の北口さつきさんとの話を聞いていると型紙が無いなかであの様な画面を構成しながら作って行くことは非常に難しいことの様です。
次にご紹介するパッチというのかコラージュというのか切手などを貼りつめることも大変な作業だと思います。



観覧者の大半が帰った後に高橋 靖子さんの長男夫婦が訪れ、北口さんとRyo@管理人だけが残った時に、刺繍の制作に関する内輪話を伺いました。
病院の待合室、電車での移動中、食事に行って待っている間などを無駄にしないで制作をされているようです。
『私には残された時間が少ないから・・・』と冗談めかして語る靖子さんの言葉には重みがあります。
別な方のコメントに対する管理人のレスではありませんが「 君子必慎其独也,小人閑居為不善 」です (^_^;) 。



いつもの様に「うなかがめーゆの庭の風景」をご紹介します。









ふう~、疲れた (*^_^*) 。
山里さんのお誘いの返信を頂いたのを見まして、早速に出かけて参りました。
こんなサイトを細々と続けながらも、美術なんて“コレッポッチ”も理解していないRyo@管理人です。
「観ていただければ嬉しい」なんて書かれたら舞い上がってしまいます。
円山の画廊喫茶「エスキス」で初めて拝見してから数年が経過しております。
山里さんの作品は勿論ですが、飾らぬ人柄も、長年東京に入たとは思えない風貌も好きでした (*^_^*) 。
四十数年前に哲学科心理学専攻過程に在籍していたRyo@管理人ですが、未だに他人の頭の中を覗くことが出来ません。
でも、長年作品を拝見していると脳細胞の基盤や配線は分からなくてもその人の世界観や宇宙観がおぼろげに感じられることがあります。
と、言うより一人一人のそれを勝手にイメージしております。
個展を拝見していて、自分の中にある作者観と作品イメージが一致すると一人でニタニタとしながら看てります。
全然違うと、「どうしたんだろう?」と未消化な想いを抱きながら帰ってきます。
今回展示している立体作品はたったひとつ“気取った”作品があったこと以外は山里ワールドそのままでした。
しかし、ドローイングに関しては「????」でありました。
山里さんがおられなかったので、私の疑問をぶつけれなかったのが残念でした。
平面作品として良い出来かどうかなどを言っているのではありません。
Ryo@管理人にはそんなことは関係ありません。
作家がどうしてこれを描きたかったか(展示したかったか)に興味があるだけです。
何か訳も分からないのに、勝手なことをグタグタ書いてしまいました。
いつもの通りに作品をご紹介します。
先ず展示室の雰囲気からお報せします。
段を降りて左側の変形スペースに平面作品が飾っておりました。




入り口の正面の窓の前にも作品が数点ありました。




この奥が一番大きな展示室になっております。
下の画像の左から順に展示室の(左)・(中央)・(右)を写しています。



個々の作品をご紹介します。












□「セプテンバーウイング(吉成 洋子・内海 真治 二人展)」
ご案内状を深川の「うなかがめーゆ美術館」で7月の初めにお会いした時に頂いていたのですが、「まだ早い」とご案内せずにいて忘れておりました。
昨日11日に“ハッ”と気がついて訪れました。
Ryo@管理人は内海さんとは何年も前から個展を拝見しておりましたので、「よくぞこんなに・・・」と思うほど沢山の作品を並べる方であることは知っておりました。
今回も「まあまあこんなに沢山の作品を。。。。」と驚いてしまいます。
内海さんには根強いフアンがおられますから、私が伺うまでの4日間で相当売れたものと思います。
それでもアレだけの作品が並んでいる制作量には感心します。
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今回の作品群のひとつに既販のタイルに彩色して焼き直したレリーフがあります。
左側の作品は、元々形状の不ぞろいで知られるスペインタイルの200㎜角を使用しています。
右の2点は国産100mm角に加工しています。
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もうひとつの作品群に粘土で成形した様々な作品です。
型抜きでもないし、手捻りでもないし「どうやって成形したの?」と聞きますと、『これねぇー、ダンボールで大体の形を作って、それに粘土をかぶせたんですよ。乾いたらダンボールを剥がして焼いたんです。もっとダンボールの肌合いが出るかと思ったのですが』とのことでした。
小物を含めるともっともっとあるのですが、興味ある方は一度のぞいて見てください。
私の亡くなった家人が内海さんの作品を結構集めておりまして、私もかなり以前から親しくしておりますが、今回の「二人展」の相手の吉成 洋子さんは存じ上げておりませんでした。
深川の「うなかがめーゆ美術館」で顔を合わせたことがある様に思いますが、基本的には初対面でした。
内海さんに「吉成さんとはどういうことで一緒の展覧会をすることになったの?」と聞きますと、『うなかがの渡辺 通子さんの仕掛けです』とのことでした。
「ははは。通子さんの命令なら逆らえないわな~」と納得。
『坂本さんでも逆らえないでしょう?』に大笑いしました。
吉成 洋子さんは大阪でステンドグラスの会社に勤務しており、仕事の基礎を学ばれたそうです。
旦那様が旭川の近く(?)の幌加内の方だったのか、全く関係なかったのか聞きませんでしたが、大阪での生活を捨てて、幌加内で農業に従事しております。
黒毛和牛の飼育、蔬菜農業なども幅広く営農しておられるそうです。
何年か前に、慣れない農業生活に少し余裕が出てきてステンドグラスの制作に再度取り組みだしたとのことです。
「千の花」という工房を開いております。
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昨年の同じ会場の「知床硝子」の浅沼久美子さんと島津 明美さんの二人展の時も、ステンドグラスパネルを窓に掛けようとして苦労しておりましたが、今回も悩んだ末に内海さんにフレームを作ってもらったりしたようです。
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下の写真の左側2点のような、アクセサリーや、小さな作品も展示されておりましたが、パッと目を惹くランプ類が展示室から見ることが出来ず、外側のウインドウからしか見れないのは展示方法として一工夫欲しかったように思います。
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書くのを忘れていました。
会場は札幌紀伊国屋書店2階のギャラリーです。
明日までです。
□「第49回 麓彩会展」
9日の日曜日に行ってきました。
今回出品している16名のうち、3~4名存じ上げない方がおりました。
恐らく作家活動を日常的にされている方では無いのかもしれませんが、略歴を見ると全道展には出品されたりはしているようです。




野本 醇 さんの「残光 07年作」は初めて拝見したように思います。
いつもながら脈々と鼓動する内的なエネルギーを静謐なマチエールに包み込んでいる。
徳丸 滋 さんの「カラマツ 07年作」と、谷口 一芳さんの「愁色Ⅲ 06年作」は、今年札幌での個展で拝見した様に記憶しております。
どちらも独特の構成と、衰えぬ筆使いに作品の前に足が止まりました。
羽山 雅愉さんの「黄昏・小樽 06年作」も今年の全道展の「黄昏」とも、具象の新世紀展「黄昏・釧路」とも違う作品で夕刻の寂しさと温もりの伝わってくるマチエールを見せてくれておりました。




米澤 邦子さんは2003年に全道展会員になりました。
決して早い邦ではりませんが、不遜な言い方ですが会員になってからすごく絵が良くなったように感じてりました。
今回の「物語の森 07年作」は、板に油彩とペンを使って描いた作品ですが、彼女の豊かな自然に恵まれながら、少しずつ現代に侵されて行く古里への想いみたいなものが伝わってくる素晴らしい作品と拝見しました。
宮崎 むつさんはRyo@管理人は一度ご挨拶をした程度の方で
、面識があるとは申せないのですが、尊敬している作家の一人です。
「輝 07年作」は彼女の一貫した感性と、確かな技量を感じさせる作品です。
坂口 清一さんの「遠い季節 07年作」は、先月に見た「故郷の山展」での同名の「遠い季節」と「もしかしたら同じ作品?」かと思いましたが、家に戻り調べてみると、下部に描かれたカルデラ湖みたいなものの数が違いました。明らかに増殖しております(笑)。
ベテランのこの会に対する熱意が伝わって参ります。
林 雅治さんの「直方体を貫く円筒 07年作」に付きましては先月札幌での「NAC展」で拝見した作品でした。
例年「麓彩会」と同時開催の「風の中埜展覧会」のお世話を良くされておりましたし、ご自身も立体(陶による)作家ですから、「麓彩会」のメンバーでなく立体の方のメンバーだと思っておりました。
一昨年までは作品も屋外に展示しておりました。
今回初めて「麓彩会」の正式メンバーなのを知った次第です。








全道展会員の穂井田秀麻呂さん「日本海の日の出 07年作」は穂井田さんらしい作品です。
「朝霧 07年作」の木滑 邦夫さん、「庭の花B」の田丸 公記さんはともに全道展会友で、Ryo@管理人は面識がある程度でした。
鈴木 康子さんは野本 醇 さんの作品を集め、「北の箱舟美術館」オーナーとして知られている方らしいのですが、Ryo@管理人は存じ上げません。
「木霊(こだま) 07年作」の志津照男さん、「廃船のある浜 07年作」の渡辺 嘉之さん、「5月の庭 07年作」の菊地ひとみさん、「月と寺 07年」の恩田 信之は何れも存じ上げない方でした。
□「風の中の展覧会 Ⅳ」
札幌を8時過ぎに出て、「小川原 脩記念美術館」の開館直後に到着、屋内・屋外の展覧会を見終わりまして、ニセコの徳丸 滋 さんのお宅に伺いました。
今回もちゃっかりとお昼ご飯をご馳走になって次の目的地洞爺湖町に向かったのですが、徳丸先生に『今年はどうでした?』と聞かれた時に正直に「申し訳ないけれど、屋外の方が面白かったですよ」と申し上げました。
小野寺さん、橘井さんを除けばどちらかというと若手の実力者が揃っており、過去3回のこの展覧会での雨風の自然条件の厳しい中での経験が生かされており、今回は非常にいい展覧会になつていた気がします。




小野寺紀子さんの作品「音研生 ポリエステル樹脂 1982作」に関しましてはRyo@管理人不勉強で良く分かりません。
川上 勉 さんの「Moon-tan FRP樹脂 07年作」は庭の端の小高い場所に展示しておりました。
上の全景では細かな部分がお分かりにならないと思うので、アップの作品像も添付します。
川上 加奈さんの「はこぶ人 FRP樹脂 07年作」は今年の全道展での「あたためる人」の延長線上にあるのか、同じ温もりを感じますね。
Ryo@管理人は川上 加奈さんの作品が好きです。
ここ4~5年間の展覧会は全て見ているかも知れません。
個人的な興味で多角度からの写真を添付します。(1.少し拡大、2.後ろ、3.後ろ拡大、4.顔)。
笠松 昌子さんの「からっぽの世界 石膏 07年」は写真が作品の表情を切りとることが出来ませんでした。


橘井さんの「鉄学の小道 鉄 04年~07年」は、全体写真では良く分からないけれど、芝生に鉄の板を組み合わせて道をつけております。
訪れる子供たちに作品を見るだけでなく触れたり、踏んづけたりさせて親しんでもらいたいとの意では無かろうかと判断いたしました。
橘井さんの作品はそれ以外にも恐竜を鉄で模っており、又昆虫にも見えるものも鉄で制作しております。
伊藤 幸子さんの「カイスイヨク07 石膏 07年作」は、海水浴する母・子と浮き袋の3点で構成されております。
美術館のボランティアの話では、子供が浮き袋を纏ったりして人気が高いとのことでした。
ニセコの芝生で海水浴のミスマッチが面白く、しばし佇んで見ておりました。
ごめんなさい!ここまで書いて、林 雅治さん「風 土 07年作」と、藤田 尚宏さん「再生気流 御影石 06年」の画像が無いことに気づきました。いや、見た記憶が無いのです。
展示場所が離れたところだったのでしょうか?
それとも、Ryo翁のボケが振興したのでしょうか?
何れにせよ申し訳ありませんでした。