2007'09.18.Tue
□「高橋 靖子展」
会場:●深川市駅前 アートホール東洲館
会場:●うなかがめーゆ美術館
会期:9月17日(月)~9月30日(日)
《アートホール東洲館会場》
初日の本日 観て参りました。
高橋 靖子さんはRyo@管理人にとりまして仲良くさせて頂いている女性作家のひとりですが、彼女の作品を注目するようになってから7年位しか経っておりません。
ここ数年の作品は、自由美術展・全道展・数度の個展でほとんど拝見しておりますが、今回は25年~30年前の1980年前後の作品が数点展示されておりましたので、大変に興味深く拝見いたしました。



左側から1980年制作の60号の油彩「兎小屋」、真ん中が1981年に全道展で奨励賞を受賞した100号油彩の「コーヒーミルのある静物」です。
右が同じく1981年の水彩作品「傘をさす女」です。
当時から「全道展風でない絵を描く」といわれたそうですが、他人の作品に影響されない靖子さんは変わっていないようですが、絵は変わりましたよね。
1990年代に、現在の自由に記号や文字を入れている「高橋 靖子ワールド」の萌芽と言えるかも知れない丹念なストライプで心象を表現する作品が多くなって、2000年近くなるとより自由なストロークで構成するようになっているのが分かります。




左から1990年の130号油彩「ストライプ(BLUE)」、次が1991年200号変形の油彩作品「群青」、次いでその部分拡大です。
一番右が1993年120号油彩「S字」です。




左から1991年の120号油彩「深緑色のストライプ」で、その次が部分拡大です。
左から3番目の作品が、1994年の130号油彩「律動」で、一番右端がその部分拡大の写真です。
時系列的にご紹介しておりますが、次の1990年代半ばから現在までは、お馴染みの高橋 靖子さんらしい作品になって参ります。








上段の左から、98年作130号油彩「円・A」、同じく「円・B」、部分拡大、右端が2000年120号油彩「グラデーション Ⅰ」です。
下段の左から2000年120号油彩「グラデーション Ⅱ」、次いで2003年作の水彩作品「線と点」、次が2005年100号油彩「0'5記」です。
右端が2点の作品を写しております。
左側の作品が「07記」で被疑側が「06記」で、共に2006年作120号油彩です。
他にも何点か展示されておりますが、割愛させて頂きます。
会場は手前の展示室1室だけを使用しての展覧会でした。

そして、2年前から刺繍による作品を発表することが多くなりました。
それは「うなかがめーゆ美術館」の小品展で多数展示しておりますので、別欄でご紹介します。
《うなかがめーゆ会場》
「うなかがめーゆ美術館」に行くということは、Ryo@管理人にとって作品を観に行くと言うよりも館長の渡辺 通子さんやそこにいつも来ている皆さんとおしゃべりを楽しむ、美味しい珈琲やお菓子を頂く、庭の花たちのご機嫌伺いをすることの方が目的となっています。
言わば自宅から125km離れた“憩いの場”となっています。
ここに来ると時間が止まってしまい、通子さんが『○○ちゃん、これから来るって!』なんて言うと2時間くらい平気で待ってしまう。。。。。(*^_^*) 。
今回も川本ヤスヒロ夫妻、藤野千鶴子さん、池田みどりさん夫妻、高橋佳乃子・博昭さん夫妻、北口さつきさん、島津 明美さん、桔梗智恵美さんたちが次々と訪れ、高橋 靖子さん共々皆さん持参の銘菓を頂きました。
コーヒーは3杯もお代わりするし、愛娘と一緒にとうもろこしを頂いたりしてゆったりと過ごしました。
Ryo@管理人は最後まで残った靖子さん、通子さん、さつきさん、明美さんと中の談話室でお話しましたが、それまでは大半外のテラスで気持良い風を感じておりました。




もうお花の数は少なくなっておりますが、それに混じって背丈の高い雑草も又風情を感じさせてくれます。
次は作品をアトランダムにご紹介します。




高橋 靖子さんが初めて刺繍を作品として本格的に制作することを公にして、他の作家たちに披露したのが2005年3月3日でした。
後藤 和子さん、富田 知子さん、鈴木 智子さん、故坂本 順子の4人でしたが、偶々Ryo@管理人もそこに同席しておりました。
それから2年半、何回かの個展・グループ展で沢山の作品を見せてくれました。
彼女の好きな切手などのコラージュと組み合わせたり、いろいろな国の布や紙を変えたりしながら現在も進化中です。











布に刺繍、紙に刺繍、切手や色紙のパッチなどについては同じく布・糸・刺繍に造詣の深い日本画家の北口さつきさんとの話を聞いていると型紙が無いなかであの様な画面を構成しながら作って行くことは非常に難しいことの様です。
次にご紹介するパッチというのかコラージュというのか切手などを貼りつめることも大変な作業だと思います。



観覧者の大半が帰った後に高橋 靖子さんの長男夫婦が訪れ、北口さんとRyo@管理人だけが残った時に、刺繍の制作に関する内輪話を伺いました。
病院の待合室、電車での移動中、食事に行って待っている間などを無駄にしないで制作をされているようです。
『私には残された時間が少ないから・・・』と冗談めかして語る靖子さんの言葉には重みがあります。
別な方のコメントに対する管理人のレスではありませんが「 君子必慎其独也,小人閑居為不善 」です (^_^;) 。



いつもの様に「うなかがめーゆの庭の風景」をご紹介します。









ふう~、疲れた (*^_^*) 。
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