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展覧会情報(旧ギャラリーどらーる掲示板より)

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2007'01.29.Mon
第二回寒昴展 感想 投稿者:栄通(丸島) 投稿日:2006/02/15(Wed) 23:32 No.3607  
 

 ドラールの推す若手三人展。 

 山田さん。
 先週の日曜日に観に行った。晴れた日であった。彼女にも会え話をすることができた。長靴と作業着で失礼しました。重複しますが文章にしました。

 水面に漂う木の葉をモチーフにした作品群。連続して八枚並んでいる。おそらく、現在のシリーズだろう。グループの作品群としては失敗だなって思う。大きさの統一感も駒沢さんが特大なだけ物足りない。水色を主体にした色調も意外に変化に乏しい。画面を万遍に手を抜くことなく描きこんで、かえってリズム感に欠ける。真面目で実直な作家という印象が伝わる。僕は若い人の余白美を追求した作品に不満に思う者です。彼女の場合、何にもない水面とか、実験的にも手を抜いた部分とか、一度挑戦してはどうだろう。
 今展、旧作でも自信作をだして、自己の変化やレパートリーの幅を見せたほうが、展示としては成功したと思う。山田さんはあまり器用な人ではないのだろう。折角のチャンスだから、今していることだけを観てもらいたいのだろう。
 「交感の作家」である。 


 駒沢さん。
 今展の華である。
 三年前、学校展で「祭り」を観たのを思い出す。小さい人物が沢山、円環状に並んで踊っていた。描写力がないのがかえってかわいく、色合いも大胆ではないが明るく楽しさが伝わっていました。
 今展で「神隠し」という作品がある。祭人を大きく見返り風にして、その内面を捉えようとしている。技術の成長と同時に、絵そのものの深化に驚きます。この若さで、明るさだけでは駄目なんだろうな。不本意なんだろうな。
 「多情多感な青春画」、楽しんで観ました。

 昨年の寒昴パーティーで話した、「谷地元 駒沢 百野 日本画三人展」、どこかで実現して欲しいな。新レインボー展も、当然アートスペース201で。


 国松君。 
 以前、単作を観たイメージは才高く、シャープというものだった。若い人の才や驕りは好きだ。そうでなくては。初めてまとまって作品を観れるので期待は大でした。
 チットモ面白くない。何の緊張感もなく、ただ形と遊んで楽しむ、高踏的な感すらある。美術ペンに彼の文章が掲載されている。今展のからみといい、関係者は積極的に彼を世に紹介したいのだろう。文章で環境との一体感、感謝を述べている。その造形がこの作品群ということになる。この若さで、現代人が自然と何の矛盾なく居られるのなら、埋没した生活をおくられては。美術ペン前号では、だてまこと君が十字を表現している自己の苦渋を書いていた。制作姿勢の厳しさの差。土を掘り起こして、その手がノミを持つのも不全になった時、意外にも良い作品が生まれるかもしれない。その「時」を待つことにしよう。


 サー、次は久保君だ。エッ、まだ観ていないって。二月は逃げると言います。早く、早く。 



Re: 第二回寒昴展 感想 栄通(丸島) - 2006/02/15(Wed) 23:36 No.3608  

 訂正
 「交感の作家」ーーー「好感の作家」。ごめんなさい。

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