展覧会情報(旧ギャラリーどらーる掲示板より)
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◆「羅漢工房 漆 作品展」 柴田 悦子画廊 埼玉県加須市にある「文化財の修理と漆の厨子・龕の製作」をしている羅漢工房 http://www13.ocn.ne.jp/~rakan/ さんの作品展をご紹介いたします。 羅漢工房は2002年5月に代表の浦野 潔 さんが設立し、翌年分島 徹人さんが加わった手仕事の工房です。 重要文化財の仏像・壁画・美術品の復元、遺跡の出土品の復元・保存などと共に、漆の厨子や龕、合子の製作を業としております。 工房を起こした時からの念願であった漆による作品の展覧会が開かれております。 分島 徹人さんの多摩美時代の同級生である柴田 悦子さんが経営する画廊での初の展覧会であります。 薄く削いだ貝を下地に貼り、何層にも顔料と漆を塗り重ねては磨ぎ、又塗ると云う気の遠くなる様な作業を続けての作品だけに、年間に幾つも製作することは不可能に近いものだそうです。 生活がありますから、それだけを作っておれません。文化財・仏像の修理や復元などの仕事にも時間が取られましたし、異常気象に悩まされながらも会期に間に合わせたことをお祝いします。 大きな作品は、「葡萄野薔薇蒔絵の龕」と「春秋草花文龕」の蒔絵の2作品、次いで「布目根来塗り厨子」(内部)が2作品、他にも銀・・・・厨子」(内部)や「蒔絵の文箱」も飾られておりました。 この工房の浦野・分島二人の共通の趣味が甲虫の研究でありまして、いろいろな甲虫やトカゲ・サンショウウオなどをあしらった 合子(1・2・3・4)を展示しているのが面白く、美しく仕上がっておりました。 柴田 悦子画廊は日本画が多く、たまに油彩や版画も入りますが今回の様な展覧会はもしかしたら初めてでないかと思います。 柴田 悦子画廊のHPには、プロの方により撮影された作品が掲載されておりますので、ぜひご覧になって頂きたいと思います。 http://www.shibataetsuko.com/ 会期は11月2日までです。ぜひ観覧して頂きたいと願っております。
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