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展覧会情報(旧ギャラリーどらーる掲示板より)

2024'04.25.Thu
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2007'01.30.Tue
展覧会 投稿者:竜馬@管理人 投稿日:2006/06/08(Thu) 14:10 No.3963  
 

3963.jpg ◆「第6回 主体美術 北海道グループ展」

一絡げに「主体美術北海道グループ」と言っても、作品にかなりの格差を感じました。
ここの会は誰が会員で、誰が一般とかの区別をつけずに展示しておりますし、作品リストにも記入しておりません。
そういうことを抜きにしてグループ全員で研鑽努力して行こうとする姿勢が現れており好感が持てますね。
尤も、それを知って見ていくと会員の方より一般の方に上手い絵があったりしてそれも面白いことでした。
北海道を離れてしまってもこの会に出品している方が何名かおられますが、橋本 礼奈さんの「同じ日は二度と来ない」を拝見してすごく充実しているなと感じました。
札幌にいた時はそれ程好きではなかったのですが・・・。
まあ、勝手なことを書くのは止めにして作品をご紹介します。
(順不同です)


十河 幸喜「浮遊柵誤

野本 醇「季節の光(冬)」「季節の光(秋)

続橋 守「残された刻

香西 富士夫「会話=お・ん」 「会話=え・ん

黒木 孝子「連なる

斉藤 望「ERRORⅠ」「ERROR Ⅱ

門屋 武史「時の葉車

船川 照枝「稜線」「私風景(A)

浅野 修「○○・△□

橋本 礼奈「小石川三丁目」「同じ日は二度と来ない

紺野 修司「朝・昼・夜

水戸 麻記子「ミスター・タンブリングマン」「サーカス

齋藤 典久「Spread

前川 アキ「映す 冬」「水葬 ―― 夜景

工藤 悦子「夜の鼓動

森 幸子「雨が降ってくる」「日が暮れて

水戸部 千鶴「時の浄化

永井 美智子「Dance with a gentlewind(2),(1)

石崎 哲男「須弥山

馬場 京子「協奏曲(森)」「協奏曲(異郷)

近藤 健一「変貌する形態

竹島 俊之「2006年の群像A」「2006年の群像B



全道展・主体展の黒木孝子さん 栄通 (丸島) - 2006/06/22(Thu) 17:34 No.4003  

(少し遅い投稿になりましたが、お許しください)

 絵を見始めた頃、一所懸命に観て、考え続けた作家達がいた。黒木さん、全道展・小樽在住の西辻さん・・絵の持つおおらかさや優しさを学んだ、現代美術の谷口顕一郎君・・苦渋のユーモアや作家自身の哀しさを。

 三年前のことだ。黒木さんが年始早々にユリイカで個展を開いた。スケッチ・ドローイング展であった。何年もの間、折にふれ落書き風に花や動物、建物などを描き記したスケッチ帳を、一点一点葉書大程に切り抜いて展示したものだった。五百点以上あっただろうか。線描に現れた作家の脳内世界、その移り変わりを見続けて飽きなかった。近作が特に気に入った。輪郭にこだわらないで伸び伸びと大らかで、線が踊っていた。
 その年の道内主体展で油彩の大作を初めて観た。坂本さんが今展で撮られた写真でも分かる様に、タテの直線を基調にした抽象画だった。その時はスケッチ画の延長上の中品もあった。弾けんばかりの線描だ。十色の世界が小活火山のように飛び跳ねて、島倉千代子の「人生色々」-ー女だからって慎ましいだけじゃ無いのよ、弾けて飛んで何をするのかわからないのよ、恋だって浮気だってーー黒木さんのかん高い声を更にオクターブ高めて歌っていた。なぜこの自由さが油彩に出てこないのだろうか?むしろ、なぜ自分を曝け出すようなスケッチ展をしたのだろうか?たとえ、オーナー鈴木さんのアイデア・きっかけがあったとしても。その時の油彩画に十字らしきものが中央上部に滲み出ていた。僕はこれを小谷氏の鎮魂(レクイエム)と見た。決して小谷さんは画家仲間や後輩達に強圧的影響を与えたとは思われない。彼女にとって小谷さんの死は精神的エア・ポケットと同時に自立えの契機になったのではなかろうか。彼女の中にある自由さ軽やかさと生真面目さ硬さという二面性。その後の発表作品に自由度の強い作品は消えた。何ごとも無かったかのごとく黒と黄を基調にした縦縞の世界に引きこもってしまった。確かに今展の作品は以前のよりもリズミカルでどこか心が和む。表具のような装飾性、日常生活の中の気持ちいい壁紙とも生け花風とも言える。

 どうして曲線を使って自由度を高めないのだろうか。それを持っている人だと思う。もっともっと自分をさらけ出して、かろやかな女を演じてもらいたい。

 
 他、二人の作家のメモ書き。

 ○前川アキさん。
 (感想記を書いたのですが、やや未整理なので次の機会に書きたいと思います。)イメージ的風景に託した若き女性の死生観。風景画ということ、タイトルのきつさ、この二点に気付いてアキ・ワールドとピントが合った。

 ○水戸麻記子さん。
 通称ミトラマさん。僕は「ふっ・クロウ」さんと呼びたい。
 画題等の研究心、構図等の探究心、熱心さを感じる。南アジア的異国情緒、ユーモアを取り敢えずの画題にしているが、画題に頼りきっている面が強いので少し物足りない。綺麗に硬くまとまっている。勉強したことを全部描こうとしているからだろう。これが若さか。若さそのものを出してもらいたい。楽しい画家の一人。



Re: 展覧会 竜馬@管理人 - 2006/06/22(Thu) 21:06 No.4004  

栄通さんはいろいろな想いを投影されて作品に接しておられることが良く分かります。
名指された作家は『こんな気持ちで私の作品を見ているんだァ~』と驚くかも知れませんね (*^_^*) 。

それと、蛇足かも知れませんが、我々は小説家ではありませんから特定の作家との関係を推測しての文章を書くのは避けたいと思いますが・・・。
作家自身が小谷さんの死と作風の変化を語られたのなら別ですが。

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