展覧会情報(旧ギャラリーどらーる掲示板より)
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◆「伊藤 光悦展」 札幌時計台ギャラリー 8月7日迄 二紀会会員・道展会員の伊藤 光悦さんの個展を初日に拝見致しました。 伊藤さんはかって産炭地として栄えた夕張の出身で、炭鉱の隆盛と衰退を実体験としてお持ちです。 今から17~18年前に私は初めて伊藤 光悦という作家を知りました。 当時は、廃屋や病院の廃墟などを緻密な筆致で描写しておられました。 以来、一貫して廃墟と化した倉庫とか、原発(チェルノヴイリ)とか文明の進化と共に朽ち果てていく構築物をテーマとして描いてこられた方です。 数年前から、空港の管制塔・滑走路を不思議な角度から俯瞰した作品を発表するようになり、それが徐々に砂に覆われたりして砂漠をイメージする作品に変化して来た様に感じておりました。 2年前に教員の職を定年で終えられてから、新たな作風を模索されている様に感じておりましたが、昨年東京での「二紀展会員賞受賞者展覧会」辺りからその傾向が強くなって来たと思います。 今回の個展では小品7~8点、大きな作品13点の合計20点を展示しておりますが、滑走路を描かれた作品数とチュニジア・マルタ島の旅行で膨らませたイメージの作品が混在しておりました。 いずれの作品も重厚で堅牢な画肌は相変わらずで、清新で静謐な雰囲気を漂わせておりました。 私と同年齢で、年と共に変化する気持の揺れが何となく理解できる気がするのですが、職場をリタイアできたことで次なる人生への情熱が良い意味で自由さを取り戻したのではないであろうかと感じております。 今までの画風を捨てきれないだろうとは思いますが、実生活の時間のゆとりと開放感が絵に明るさと拡がりを与えて来ているのではないかと受け止めました。 滑走路を描いても以前の滑走路とは違って見えます。 「AIRPORT ISLAND」 「AIRPORT TAKE OFF」 「AIRPORT2001」 「RUNWAY」 「ベルベルの丘」 「峠のミナレット」 「夕暮れの街道」
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