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いーとあーとブログ

展覧会情報(旧ギャラリーどらーる掲示板より)

2024'04.26.Fri
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2008'08.17.Sun

 
展覧会報告 Ryo - 2008/08/16(Sat) 21:38 No.5085   HomePage
 

 


□2008日本画の「現在」展


北の大地より新しい波(ウエーブ)

日本画の「今」と「未来」を問う






●朝地 信介

「或る表現型 Ⅰ」M100 「成長する構造 Ⅲ」F150


朝地さんが急速に力をつけていることを感じさせます。
「或る表現型 Ⅰ」を考えないことにして、「成長する構造 Ⅲ」は作品に3次元的奥行きを感じさせるし、ダイナミックさが強くなり、ボリュウム感を感じさせます。

左隅の暗部が良く描けているけれど、中央部のブラックホールの様な部分に裏側がまだ感じさせないなど課題もあるような気がします。

それにしても“今が旬”を感じました。

●伊藤 洋子

「ベルヴェデーレ宮殿の庭からの眺望」P80 「アルプス庭園の秋」P80


団体に所属しないで活動してきた方です。
一昨年に「北の日本画展」に加盟して独自の日本画を見せてくれました。
ここ20年で十数回渡欧して取材を重ね、ヨーロッパをテーマにした制作をされているようです。

●内崎 さき子

「冬のアカシア」F120 「八ツ目鰻漁の頃」F100

管理人は存じ上げなかった方です。
Ryo管理人の出身校の5年先輩のようです。

●小林 文夫

「寒」180.0×130.0 「叢」180.0×130.0


北の日本画展で作品は拝見しておりましたが、お会いしたことはありませんでした。
中野 邦昭さんの教室に通っておられた方のようです。
柴橋 伴夫さん良くご存知でしたね。

●駒澤 千波

「昼が一番長い日に」175.0×110.0(3枚組)


絵が落ち着いてきました。
これは作者がどう思おうと良いことだと思います。
ギャラリーどらーるでの寒昴展の頃は、同年代の中でも優れた絵画センスを持ち合わせておりましたが、随所に“学生学生”したところが多かったのですが、成長しましたね。
今回は3枚組の作品を出してまいりました。
左側の水牛らしき(?)動物右側の同じく水牛(かな?)とウサギが描かれている2枚の作品と、真ん中のうずくまった男性が描かれた作品がひとつピンと来ないという印象を受けました。

多分真ん中が彼女のテーマを盛り込んだ絵だとは思うのですが、左右の作品とマッチしていないように思うのです。
もしかしたら、うずくまっている若い男性に違和感を感じるのかも知れません。
いらなかったかな・・・?

でも、要求をつけるだけの作家に駒澤 千波さんがなって来ているということでしょう。
成長を嬉しく思いました。

●笹山 峻弘
「聖地へ Ⅰ」177.0×88.0 「聖地へ Ⅱ」177.0×88.0 「KHAJURAHO」55.0×91.5


笹山さんをRyo管理人は存じ上げませんでした。
経歴を見ると東京・大阪などの国内各地、サンフランシスコ等での展覧会など活躍されてこられた方だったのですね。

●西谷 正士

「間垣の里」130.3×324.0


西谷さんと言うよりも、「雑草の生えた社らしきところの階段の絵の作者」と言ったほうが早いかも知れない(笑)。
道展で観たときに、「不思議な絵を描くなー」と思いましたが今では何も不思議でも何でもない。
「暦」「海沿いの道」などが印象的な方でした。
今回の「間垣の里」は骨太でがっしりとした作品で、西谷さんの違う一面を出しています。

●羽生 輝

「海霧(07.オダイト)」F150


展示されていた作品は、昨年の「創画会」で「創画賞」を受賞した作品です。
羽生 輝 さんの作品は、北海道の日本画の中では常にトップ水準にいると感じておりましたが、どちらかと言うと少し重く暗いイメージを感じておりました。(「岩美浜2005」「海霧(北岬 Ⅱ)」「海霧(オソツナイ)」)
「あー」と思わずつぶやいておりましたが、重厚でありつつ
明澄な清清しい作品でした。

●羽子田 龍也

「WEAPON」127.0×99.0 「TOY」127.0×99.0 「曇天の日陰の中で」F150


Ryo管理人はこの方も存じ上げません。
まだ30代の若さのようです。
元々は北海道に縁は無いのですが、芸大と芸大大学院を終えて、志願して北海道教育大(岩見沢)で日本画を教えておられる方とのことです。

院展に出品しており、ここ数年はよく入選しております。

●平向 功一

「ワンダーランド ~竜宮への招待状~」S80 「ワンダーランド」F50 「ワンダーランド ~カメレオンアーミーの逆襲~」S100


平向 功一と言えばバベルの塔(作品1作品2)をイメージしますが、元々サブテーマとしてワンダーランドの世界を持っておりました。
過去にもバベルの世界とワンダーランド的世界のミックスされた作品があります(作品1作品2)。

いずれにせよ平向さん、頑張って欲しいな~。


この展覧会も10回くらいは続けて欲しいと思うんですが、どうなんでしょうね。
頑張って欲しいな~。
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2008'08.16.Sat

 
展覧会報告 Ryo - 2008/08/16(Sat) 10:45 No.5084   HomePage
 

 
□渡辺 貞之展

初日、渡辺 貞之さんが在廊しているとの連絡を高橋 靖子さん・富田 知子さんから頂き、急な話だったのですが初日に伺いました。

大きな作品は2点だけ以前の作品に大きく手を入れたものがありましたが、他は全て旧作でした。
法邑での展覧会は、谷口 一芳さんの口利きで割りと最近にお話があったようです。

デッサンの新作が5点程ありました。
渡辺さんのデッサン画が素晴らしいのはご承知ですが、管理人はどちらかと言うとこれが楽しみでした v(*'-^*)-☆


作品の一部をご紹介します。

展示風景 黒い羽根の天使「バランスゴッコ」 展示風景


黒い羽根の天使「瞑想ゴッコ」 黒い羽根の天使「探し物ゴッコ」 「観る童話」 黒い羽根の天使「三人ゴッコ」 「童話の宅急便」


「18歳」2008/1 「不安」2000/9 「誘い」2008/5 「噂」2008/5 「ガラスのネックレス」2008/8


「疑い」2007/1 「孤」2007/7 「赤いバンダナ」2008/8 「思春期A」2007/9 「道化師」2007/1


お馴染みの全道展仲間がいらしておりました。

2008'08.15.Fri

 
展覧会報告 Ryo - 2008/08/15(Fri) 09:19 No.5079   HomePage
 

 

2007年北海道文化賞受賞記念 野本 醇 展 ― 心象表現の軌跡 ―

初日の朝一番で出かけたのですが、オープンと同時に大勢の観客が押し寄せておりました。

東京や札幌のような都会では、北海道文化賞程度では「地域を挙げて」とは行かないかも知れませんが、伊達市の様に小さな街では大変な出来事なのでしょう。

お年を召した方々を含めて本当に多くの方々がお祝いに(?)駆けつけておられました。

作品は伊達市、京極町に寄託してある作品がメインで、作者蔵・個人蔵を含めて80点で、反時計回りに時系列的に飾っておりました。

60年以上の画歴ですから画風の変遷も当然にあります。
そんな面も楽しめる展覧会です。

Ryo管理人よりひと回り上の野本さんですから、Ryo管理人も1950年頃の日本・北海道、1960年の安保騒動中の日本・北海道、70年、80年、90年、2000年の頃の社会情勢を全て記憶しております。
そんなことを考え合わせて「ふむ、ふむ」とひとり頷きながら拝見しておりました。

最も展示した80点中、Ryo管理人が所見の作品は20点もありませんでしたが・・・・。

作品を基本的には年次順の展示通りにご紹介します。
画像にカーソルを乗せるとタイトルが出ます。
クリックすると拡大画像にもなります。
場合によっては作品の角度が変わります。


最初に会場の「歴史の杜 カルチャーセンター」からご紹介します。

歴史の杜全景 カルチャーセンター


カルチャーセンターの内部正面レリーフト、郷土が生んだ独立展会員・全道展会員の木村 富秋さんの作品「鳥歌」が寄贈され飾ってありました。

陶板レリーフ 木村 富秋さんの作品


作品の前の野本 醇 先生 会場風景 会場風景


「1.坂のある街 F20 1951」 「2.灰色の裸 F20 1953」 「3.黒い炎から 156.8×116.7 1957」 「4.黒い炎 144.8×91 1957」 「5.褐色地帯 125×173.2 1932」


「6.褐色地図 156×118 1962」 「7.円のある風土 137×117 1963」 「8.風土の中のうし80F<br> 1965」 「9.風土の中のうま 50F 1966」 「12.北の部屋 100F 1968」


「10.丘の上の寺院(モスクワ) 6F 1966」 「11.馬に乗る人 8F 1966」 「13.とりのある静物 10F 1969」 「16.摩周湖 10F 1972」 「15.山羊の頭 100F 1970」


「17.羊の星座 30F 1972」 「18.仮面と羊 30F 1972」 「19.追憶の裸 116.2×162.1 1972」 「20.トロイの馬 100F 1972」 「22.シャルトル寺院 6F 1973」


「23.裏街(モンマルトル) 61×96 1973」 「24.三美神 73×39.6(3枚組) 1973」 「25.サクレクール 6F 1973」 「26.コンピェニュ 15F 1973」 「28.森の食卓 61×162.1 1973」


「21.星餐図人羊座 120F 1972」 「30.北の箱舟-1 120F 1975」 「27.イカルス 120F 1974」 「54.再生する形態B 60F 1990」 「56.聖なるかたち 130×49.8(2枚組)」


「31.冬の旅(春を待つ) 120F 1975」 「35.貝のある静物 25F 1975」 「36.北の箱舟(春を待つ) 30F 1976」 「29.北の海 100F 1975」 「32.北の箱舟-2 50F 1975」


「37.天変地異 100F 1977」 「34.冬の膳 60F 1976」 「39.羊のいる風景 15F 1977」 「40.樹下羊群 20F 1978」 「38.昭和新山 8F 1977」


「43.燦 15F 1979」 「45.冬の蜃気楼 120F 1980」 「42.新生有珠-1 20F 1979」 「44.新生有珠-2 10F 1979」 「41.早春有珠 50F 1978」


「46.新生有珠-3 20F 1981」 「52.いのちのかたち 15F 1987」 「59.形姿の誘惑 50F 1993」 「47.北の座標-3 120F 1983」 「48.冬の残像 120F 1983」


「49.北の座標-1 1450P 1983」 「50.冬帝の道 150P 1984」 「57.生成の形姿 30F 1992」 「62.北の季節 30F 1995」 「63.内なる形姿 30F 1995」


「55.翼のある遊態 120F 1990」 「53.白い遊態 30F 1990」 「61.北に座するもの 100F 1993」 「69.木霊 120F 1999」 「64.森の光-1 130F 1997」


「68.森の春 30F 1998」 「66.白いテーブル 20F 1997」 「70.黒い森 30F 1999」・「67.夜のpatos 50F 1998」 「71.黒い箱舟 100F 2000」 「75.天北に立つ 50F 2003」


「65.再生の季節 130F 1997」 「72.天と地の光景 100F 2001 」 「73.北の季節 100F 2001」 「74.休息の森 100F 2002」 「76.森の光-2 120F 2004」


「6.」 「7.」 「8.」 「78.光の記憶 50F 2005」
2008'08.13.Wed

 
展覧会報告 Ryo - 2008/08/13(Wed) 09:23 No.5078   HomePage
 

 

□北浦 晃 個展「北海道の四季」

初日午前中に拝見して参りました。
いつもながら絵の具の明度が高く、明澄で美しい北浦作品が北海道の四季を彩っておりました。

昨年の春に室蘭の文化センターにて行われた「北浦 晃 古希記念・室蘭市文化功労賞受賞記念展覧会」と、9月に美唄市市民会館で開催された「北浦 晃 油彩画展 ~ 北海道の風景・美唄の風景 ~ 」、そして10月に東京の上野の東京都美術館で開催された「第14回新作家展」と、北浦先生の昨年夏までの作品はほぼ全て拝見しておりました。
今回の展示作品の中で、「洞爺湖新緑」・「陣屋町の春」・「幌萌町の桜」・「残雪の斜里岳」・「菱沼の岸辺」・「達布山から」・「秋の大沼公園(駒ケ岳)」・「富良野岳」・「芦別岳(空知川の岸辺)」・「旭岳に行く道」に関しましては、昨年の室蘭市文化会館の展覧会と、美唄市の展覧会で拝見して、この掲示板にてご紹介しておりました。

東京上野の「新作家展」に出品した「美瑛岳・十勝岳」もご紹介しておりました。

それ以外は全て昨年秋から今年の春までに描かれた新作です。

ここ1~2年の北浦先生の風景画の色彩が益々鮮やかになっております。
前日に伊達で野本 醇 先生の絵を見てきたばかりですから、その対比を楽しみました。

作品をご紹介します。
画像の上にカーソルを乗せますと、作品タイトル・サイズが出てきます。
画像をクリックすると拡大画像に変わります。


「洞爺湖新緑」F20 「洞爺湖(遊覧船)」F0 「幌萌町の桜」S20 「残雪の斜里岳」シルクスクリーン+色鉛筆 「菱沼の岸辺」P80

他に


「達布山から」P20 「中富良野」シルクスクリーン+色鉛筆 「鳴砂海岸」WF3”></a> <a href=「美瑛岳・十勝岳」F80×2(2枚組) 「上富良野」F0


「室蘭イタンキ浜海岸」F12 「美瑛麦秋」P80 「中富良野」P10 「秋の大沼公園(駒ケ岳)」F30 「富良野岳」F30


「芦別岳(空知川の岸辺)」F50 「秋の大雪山連峰」M30 「旭岳錦秋」サムホール 「旭岳に行く道」シルクスクリーン+色鉛筆 「旭岳夕月」F30


「弟子屈」P80 「西の空(美瑛)」P80 「トムラウシ遠望」シルクスクリーン+色鉛筆 右から「羊蹄山」F0、「冬の摩周湖」F10、「大雪山」M8、「白い旭岳」サムホール
「陣屋町の春」S20があります。
2008'08.08.Fri

 
展覧会報告 Ryo - 2008/08/08(Fri) 23:09 No.5073   HomePage
 

 
6日の日に見て参りました。
ナカムラアリさんは教育大学で彫刻を学びながら、ずっと版画を主体とした平面の仕事をしておりました。

同時に、詩人としても独特の詩で知られております。

お月様や、葉っぱ等丸~くフンワリしたフォルムを連想します。
色彩も「淡~く、暖かみのある色合いがナカムラアリの色だ」と勝手にイメージしております。

最近、お住まいの小樽市の関連施設に以来をされて、卒業して20数年ぶりに粘土をこねたと言っておりました。
親子の像をブロンズにして、北運河に設置しているそうです。



「P.a relationship」 「G’a relationship」 「B’a relationship」 「V’a relationship」


「A relationship2008」 「A relationship clover」 「A relationship S」 「Bubbles Planet」 インスタレーションフ風景「2:15pm 'a relationship’」 「かなたにて’relationship’」 「Hope So・・・’relationship’」 「クローバーぼうや」 「8:30pm 'a relationship’」




インスタレーション「Bubbles Planet go!go!」 インスタレーション「Bubbles Planet go!go!」  インスタレーション「Bubbles Planet go!go!」  インスタレーション「Bubbles Planet go!go!」 


インスタレーションの効果的な見せ方に一工夫が欲しかったことを除けばとても場らしい展覧会だったと思います。

 
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