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いーとあーとブログ

展覧会情報(旧ギャラリーどらーる掲示板より)

2024'04.23.Tue
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2007'01.29.Mon
久しぶりに 投稿者:岩松@管理人代行 投稿日:2005/12/19(Mon) 10:51 No.3509  
 

3509.jpg 最近さっぱり赤文字・長文を寄せてくれなくなりました沼田町の怪人久保 元宏様から久しぶりにメールが竜馬@管理人宛てに入りました。
「すごく良い写真で、国松 明日香先生も喜ぶからUPしなよ」と言われましたのでご紹介します。
久保さんありがとうございます。感想は無いのですか?



もっと沈むためのレッスン 久保AB-ST元宏 - 2005/12/19(Mon) 11:13 No.3510   HomePage

3510.jpg >感想は無いのですか?

■岩松様、いつも身に余るお優しいお言葉に感謝いたします。がくっ。
さて、岩ちゃん、誰にも言っちゃーダメだよ。
上記の名前横の家マークに添付してあるURL『共犯新聞』1面トップに、今だけ期間限定で、私の『國松 明日香 展』感想文★超文学バージョンが掲載されています。クリスマスのデートの空いた時間にでも読破していただければ鬼も笑うめぇ。
■んで、その私の害毒な駄文は、実は「ギャラリーどらーる『國松 明日香 展』は、この角度から観るのが正しい!」テクストとなっているわけですが、その結果、水と光について考察したわけなのであ~りませんか。
んで&んで、どらーるで眼福後、今は亡きエルエテ近所のイタ飯屋で焼きたてピザを待っていた処、同伴した某娘がグラスの水をイタズラして、テープルの上にバラマキやがって、こんちくしょー・と、思ったら、あーららら、とってもきれいな「水の光」。これ、さっきのギャラリーどらーるで観たものよ。じゃ、この水、ふかないでこのままにしておきましょ。
と、見とれたのが、今回のカキコに添付させていただいた写真でございます。平成のゲハルト・リヒターと言われている名カメラマン、岩松様には片腹痛いでしょうが、なにとぞ周回遅れの年賀状と思い、サーバーに収めていただければハーリンも喜びます。
わん。



Re: 久しぶりに 岩松@管理人代行 - 2005/12/19(Mon) 11:45 No.3511  

久保様、毎度さまです。
すばやい赤文字レスありがとうございます。
早速、拝見させていただきました。
いつにも増して、またすばらしい文面ですねー。
そのまま共犯新聞の一面トップを掲載させていただきます。



流れろ 流される前に or 水の... 久保AB-ST元宏 - 2005/12/19(Mon) 11:49 No.3512   HomePage

~~ 流れろ 流される前に ~~

または

~~ 水の速度 光の永遠 ~~

「水脈に向かう B」(ドローイング)28×23cm
は、スピード。
016.jpg

「水脈に向かう J」(ドローイング)28×23cm
は、よどみ。
018.jpg

この二つで、本展覧会は、川をイメージしていることが分かる。

さらに、
「水脈に向かう H」(ドローイング)53.7×42.3cm
の、ユーモア。
033.jpg

それにしても、
「水脈に向かう G」(ドローイング)63.2×48.2cm
の、殺気は凄い。
024.jpg


しかし、本展の真髄は、これらではなくて、立体レリーフ群だ。これらのドローイングが、立体化されているのだ。

「水面の風3」(レリーフ)36×30×10cm
で、方向性の権力下にある荒い削られ方が生んだマチエールで統一された小判状のパーツが、ランダムに向きを与えられている。
015.jpg 
この角度が生む光の違いが示すのは、川という乱暴な括り方をされてしまっている水の粒たちの存在であるかのように一見、感じさせられる。
だが、まったく同じ表象であるはずの面たちが、まったく違う顔を見せている本当の理由は、それぞれの面の角度が原因なのではなくて、
國松の手による水滴の一葉、一葉によって、観ている者、つまり私の位置が、鏡の向こう側から相対化させられているからなのだ。
それに気がつく時、画廊に立つ私は、この画廊が川であることに気がつく。


「水面の風6」(レリーフ)40×42×13cm
小判状の楕円形が、個としての水の存在であるのならば、その上に美しい曲線で影を従いながらストロークされている黒く細い鉄のラインは、スケッチされた風か。
曲線がたくましい奥行きと、エロチックな影をちらりと見せる時、これらの作品が立体でなければならない理由がさらに加えられてゆく。
023.jpg


床に置かれた、本展で最も巨大な作品が会場の中央に横たわっている。
007.jpg
ここの画廊は本来は壁掛けの油彩画が中心なので、立体であり、しかも床置きであるとなると、普通は見る者を驚かさせるはずである。
しかし、私は驚かなかった。むしろ私は、この異形が我々を驚かさなかったことに、驚く。
川だからこそ、
「水面の風10」(彫刻)400×55×32cm
のスタイルにたどり着く必然性があるのだろう。


この作品は奇をてらっているのではなく、実は、作者の今回のテーマ「川」の原型に最も近い作品であるのだから、
本来であれば「奇をてらった」展示作品ととられる可能性を先回りして、
観る者の無意識の中では、きちんと画廊空間の中で川のイメージが抽象化されて処理されているので、驚くことはなく、自然に受け入れられるのだ。
013.jpg

観る者の抽象化された無意識を、具体的に確認したければ、床に眼球を寄せ付け、「水面の風10」の端の部分から真横へ水平に観てみるがよい。
025.jpg


この眼球の位置は、泳げないものには溺れる息苦しさを体験させ、泳げるものには水中の川の流れと水の光の愉楽を体験させる。

そう思った時、やや長い画廊は川底となり、
「水面の風8」(レリーフ)240×65×26cm
004.jpg 012.jpg
が、画廊の入り口で横一文字に川の流れの速度と、永遠の光の中へ私を誘い込む。

020.jpg

突き当たりの壁に、ただ一筋、準備されている
「水面の風9」(レリーフ)85×170×27cm
022.jpg
は、垂直に落ちてくる滝となり、


中央に横たわる川に水を注ぎ込み、左右の壁に飾られた水面では、観る者の視線との共犯によって、水が光へと自立する。
私は画廊中央に横たわって、流れてゆく。

0000118.jpg
自分自身が「川」になって気がつくのは、そう、人間とは、血液という水を持った一本の川なのではないのか!

そして、川はダムではない。
突き当たりがあっても、袋小路ではない。
この画廊もまた、突き当たりが左に折れ曲がり、川の水は一気に解放される。
008.jpg
そこで私が観たものは、再びドローイングの王国。
立体は再び、ドローイングに帰ってゆく。

私は國松の声を聞いたような錯覚に、溺れる。
「川でも、水でも、風でも、光でも、なんでもないのだ。」

作家は魅力的な題材からインスパイアされて、イメージしてゆく。その作業の中で、何度も具象と抽象を往復するのだろう。
大切なことは、具象であるかでも、抽象であるかでもない。
「往復」、そのものが大切なのだ。
水が流れることによって、光を手に入れたように。




本当に久しぶり 竜馬@管理人 - 2005/12/20(Tue) 09:23 No.3514  

3514.jpg 久保さん ご無沙汰しております。
久保視点での詳細な解説に教えられます。

更に、先日新潟県のマルキ・ド・サド米のお歳暮を頂き感謝に耐えません。
沼田のコングロマリット「マルキ 久保商店」が創業72年を経過していたことも今回初めて知りましたよ。
我が家からもご長男新太君に何かお送りしておきましょう。



崩れ落ちる前に 久保AB-ST元宏 - 2005/12/20(Tue) 18:14 No.3515   HomePage

3515.jpg 竜馬社長、こちらこそ、ご無沙汰して恐縮です。
最近は、久保+栄通教授=推定年齢100歳の『湿原シリーズ』ならぬ、『失言コンビ』(←栄通さん、まきぞえにしてゴメンね~♪)が登場せず、格調高いギャラリーどらーる掲示板でしたが、架空忘年会だと思い、私(&栄通さん?)のカキコミをお許しください(笑)。

>■今回の姉歯偽装事件には触れてもいいのでしょうか?
>>なんだか、建築関係&ホテル関係が親会社ですので、気が引けています(←柄にも無い)。
>↑
>全く構いませんよ。お好きにどうぞ。
>うちも設計事務所に電話して確認済みです(笑)。

■との、竜馬社長指定確認検査機関のお墨付きをいただきましたので、私の寝姿が見られたついでに、ハジも外聞も無く、私の美術作品を公開(&後悔)させていただきます。がくっ。
添付写真は北空知で配布されている商工会の新聞に私が毎月連載しているマンガですが、入稿したのが今月の7日だったのですが、発行日が今日で、たまたま大ニュースの日とドンピシャとなりました。
世界中の画家、美術愛好家、真正美術評論家の皆様が多数、訪問されるこの掲示板に自ら「絵」を添付する相変わらずのマヌケぶりに、ご無沙汰でも元気である(?)証拠だと思い、サーバーに収めていただければ幸いです。がくっ。



教授と言われて喜ぶ栄通 栄通 - 2005/12/20(Tue) 22:29 No.3516  

とうとう教授になりましたか。ありがとう。現在、退官教授の文章に四苦八苦中です。ある人から、「久保君の文学作品の感想文を」、というリクエストを頂きました。教授としては頼まれれば否と言えない性分ですから・・・・。が、明日から一泊二日の小旅行です。少しお待ち下さい。 

 ある人が、「最近、久保君書かないな。」て、言っていました。人気ありますよ。
 同じく、愛読者のある女性に、「美術文、書かないの?」「とんでもない。」という会話?をしました。書きたい人だと思う。感想・エッセー・人物論・地域論、書けるところからお願いしたい。多くの人の美術文に興味があります。
 別口で、ある書家が「感想・印象記で構わない。書いてよ。」これには心中かなり苦しい思いです。どなたか想像して下さい。ヒントは『純米』。

 いずれにせよ、教授称は止めましょう。それでは、また。 

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