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いーとあーとブログ

展覧会情報(旧ギャラリーどらーる掲示板より)

2024'04.25.Thu
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2007'01.29.Mon
「奥野 侯子展」終了が迫る 投稿者:竜馬@管理人 投稿日:2005/10/29(Sat) 14:58 No.3419  
 

毎月書いておりますが、1ヶ月の過ぎるのは速いですね。
明日と明後日で「奥野 侯子展」も終了です。

『えっ、あれ油なの?』制作それる方は一様に驚かれます。
殆どの方はアクリルだと思って見ておられます。
丁寧で根の要る筆遣いが奥野 侯子さんの人柄を表しているかの様です。
ある全道展の先生が、『う~ん。道展だな~』と仰っておりました(笑)。

未だの方はぜひ会期中にお越しください。

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2007'01.29.Mon
2006年度予定表 投稿者:岩松@管理人代行 投稿日:2005/10/27(Thu) 16:23 No.3416  
 

当ギャラリーページのトップに2006年度のギャラリーどらーる企画展ラインナップを載せましたので、お知らせいたします。

2007'01.26.Fri
目の人・渡辺貞之 投稿者:栄通〈丸島) 投稿日:2005/10/06(Thu) 11:55 No.3352  
 

 渡辺さんは目の画家だ。強く、刺激的な眼を描く人だ。

 9月30日道新夕刊に『第47回学生美術全道展を審査して』という氏の文章が掲載された。優秀賞以上10人と総評、学生に対する思ひを論じている。簡にして明、居合い抜きのように鋭く無駄がなく、しかも温かく語っている。---画家が文を書けない筈は無い。視ること思ふこと深く、同じ手を使う作業だ。書くことより描くことに忙しいだけなのだ。画家の文を読むのは楽しい。相手を論じても、どうしても自分の世界がでてくる。シンプルに。

 渡辺評に曰く。「・・少女が一人、強い視線で・・。」「・・対象を直視した力作。・・牛の眼の表現に・・。」「・・現実を直視する表現者・・、・・現実を直視する勇気を・・。・・そのバランスが観る者の説得と感動につながる。・・」
 目に関する表現が多い。

 今ドラール展も個性豊かな目が並んだ。二点の黄金色の背景作品以外は。全てが暗い。上記の絵以外は。
 渡辺さんhいったい何を僕らに訴えているのだろう?何を問ひかけているのだろう?
 大作の多くは『黒い羽根の天使〈○○ゴッコ〉』となっている。ゴッコシリーズ。僕はこのシリーズは全て『戦争ゴッコ』と読み直している。イメージとしては日本の敗戦後の焼け跡がその舞台だ。当時を背景にした文学に、民衆にキリストを視た作家を、「堕ちよ、堕ちよ」と言った作家を想い出す。経歴によると渡辺さんは終戦時五歳くらいだ。旭川出身,かの地は北の軍都、対ソ連最大の軍要地であった。絵画の原風景を体験したと言へれば話は簡単だが、全く判らない。失礼だからこれ以上の想像は止めよう。絵画は鑑賞者にいろんな妄想を与えてくれる。

 油彩は中世ヨーロッパ的比喩に満ち満ちている。天使といへば白い羽根と思っていたら、黒い羽根を提示する。病院の宣伝写真に黒い羽根の少年をみたことがある。必ずしも不幸的意味だけを含意していないのだろう。三角帽子、これは判る。明らかに一角獣の角を意識したものだろう。オモチャの馬にもあるから間違いない。角は常ならぬ力の象徴といわれている。ネコがいる。これが豚なら悪霊の宿主になるが、ネコにそこまで言ふのは無理だろう。他にもいろんな小道具がある。

 虚実の表現という芸術のテーマがある。渡辺さんの場合、目が強いからいかに虚構を組み立ててもリアルに見るものに問いかけてくる。目の無い屏風風の作品がある。凡庸な作と思う。〈失礼な言、お許しを。)自分の目の強さの絵画化に迷っているんだろうか?と、思ったりする。こういうのを描かないと次に進めないのかもしれない。目の強さを画面に安易になじませることなく、強い強い絵を期待するものです。

 目が強いのではない。目に込める渡辺さんの思ひが強いのだ。その思ひが変わらぬ間は、強い目と、それに負けないだけの強い絵を視続けることを楽しみにする者です。
 



Re: 目の人・渡辺貞之 竜馬@管理人 - 2005/10/07(Fri) 09:23 No.3354  

栄通さんはお幾つでしたか?
昭和ヒト桁以外は旧かな遣いは習いませんでしたよね(笑)

画家が絵を描く時に全てご自身のテーマに添って制作されるかどうかは人によって違うでしょう。
果たして渡辺 貞之さんはどうなんでしょう。

>目が強いのではない。目に込める渡辺さんの思ひが強いのだ。

そうかも知れませんね。「なるほど・・・」と思います。
同時に渡辺 貞之さんの絵が「目にかける思い」だけを強く意識しているかどうかに関しては違うのではないかと私は感じておりました。
画家が答えを知らないことまで、観ている方々がそれぞれ「正解」を出してくれるのは、自然科学的思考と違う広がりがあるのですね。

栄通(丸島)さんが作品と対峙している姿を時折拝見しますが、「この人何でこんなに時間をかけて観ているのだろう」と不思議に思うこともありました。
久保さんの視点が最たるものですが、栄通(丸島)さんの様に主観的に作品を語れることは素晴らしい才能ですね。

私はそういう点では全く感受性に乏しい人間だと思います。
言葉を変えれば「絵が全く分からない人」かも知れませんね。
最近はつくづくそう思います。

それと蛇足ですが、折角素晴らしい渡辺 貞之賛歌を寄稿しながら、「凡庸な作」という表現ひとつで作家は傷つきます。
ご当人との会話では構いませんが文章にすると誤解を招きます。私も時折やっちゃうのですがね(笑)。




Re: 目の人・渡辺貞之 ねむいヤナイ - 2005/10/07(Fri) 10:51 No.3355   HomePage

 以下は一般論ですが、絵を見るのが好きな方は、何が描いてあるのかとか、作者の意図は何かなどを、探りたがりますね。
 しかし、絵を描く方は、さういふことよりも、かたちとか、色彩の配置とかに腐心してゐるやうです。いひかへれば、あまり「文学的」に絵を腑分けすることにはくみしない、といふことでせうか。
 もちろん、どのやうに見ても、見る側の自由ですから、かまはないのですが。
 ただし、変な言ひ方かもしれませんが、内容や意図はなくても絵は成立しますが、スキルなしではいくら立派な意図があつても良い絵にはならないのです。



Re: 目の人・渡辺貞之 竜馬@管理人 - 2005/10/07(Fri) 11:10 No.3356  

さふでせうね。
あまりに作家と近しい関係にあるとその辺が分かりすぎて、作家の視点で作品を観てしまふ部分がありますので、ヤナイさんのおっしゃる「良い絵」を求める自分を感じております。

そのよふな視点と違ふ次元の評論や解説(?)に出会ふと私の老いた脳細胞は『アラ、マッ。どうしませう』とパニックに陥ります。



Re: 目の人・渡辺貞之 ねむいヤナイ - 2005/10/07(Fri) 13:51 No.3358   HomePage

 速攻レス感謝します。
 ただ、わたしの言ひたいことが伝はつていないやうな気もします。
 わたしは、どんなにりつぱな思想を持つた絵でも、構図や色彩がまづければ、「良い絵」ではないと思つてをります。
 その意味では、作家に近い立場といへるかもしれません。

 ピカソの「ゲルニカ」が名作なのは、その絵に盛り込まれた反戦思想のゆゑではありません。
(米国の高名な美術評論家グリーンバーグによれば「ゲルニカ」はピカソの最盛期の作品にくらべればだいぶ落ちるといふことですが)



Re: 目の人・渡辺貞之 ねむいヤナイ - 2005/10/07(Fri) 13:59 No.3359   HomePage

 「伝はつてゐない」
と書きましたが、よく読むと、伝はつてゐますね。
 竜馬さま、大層失礼しました。
 ぢや、わたしたちは「非文学的『良い絵』同盟」といふことで…(わけのわからんことを書いてゐますがご勘弁を)



Re: 目の人・渡辺貞之 ゴメンなさい,匿名希望です - 2005/10/07(Fri) 18:42 No.3361  

盛り上がってますね。あっ,もしかして旧仮名遣いでないとだめでしょうか?ある作家に聞きました。
絵を描くことで,自分自身も気がつかなかった潜在的な意識に出会うそうです。そして,絵を見る者は,作家の物のとらえ方に出会うと共に絵を介して,自分の物のとらえ方,(自分でも気づかなかった潜在的なもの)に出会う,認識させられる。同じ絵でも全く違うように感じることがありますから,納得できます。
また,絵が完成したと思うときは,絵が勝手に息づき始めるそうです。これは,もう,自分の作品でありながら自分の手を離れて自立していくという感じかもしれません。まあ,息子が独り立ちしていくようなものなのかもしれません。(?)絵を見る者は,勝手に作者を語ることで,今の自分を語っているに過ぎない,と私は思うのです。作家と親しい者は,絵を客観的に見れなくなるところはありますが,こちらに向かってくるエネルギーが弱いかな?と感じることはあります。全く背景を知らない作家の作品でも,身動きできないほどとらえられることもありますよね。そんな「トキ」を求めて絵を見ています。言葉では言い表せないから,絵を描いているのかも・・・・解釈や説明は,あくまでも二の次,参の次,説明は無用!!そんな良い絵同盟といふことで(旧仮名遣いできたあ!!)そんな掲示板に戻しましょうよ。長文になってしまいました。



Re: 目の人・渡辺貞之 竜馬@管理人 - 2005/10/07(Fri) 19:43 No.3362  

「ゴメンなさい,匿名希望です」さま 匿名で結構ですよ。

>絵が完成したと思うときは,絵が勝手に息づき始めるそうです。

たぶん絵は息づき始めることはないと思います(笑)。
私も作家に「どんな時に完成したと感じるのですか?」と良く聞きます。
大半の方は『もうこの時間に出さなければ間に合わない時』を完成の時とするそうですよ。
「これで良い」と云うことが無いのが絵描きなんでしょうね。

もうそろそろ雪が来そうです。



Re もうすぐ雪ですね 栄通〈丸島) - 2005/10/08(Sat) 17:11 No.3363  

 話の思わぬ展開に驚いています。言いだしっぺですから、若干の弁解とお喋りをさせて下さい。

 匿名さんへ。
 冷静なご意見、有難うございます。誰を擁護するでも、非難するでもなく、理路整然とした文章・態度には参考になります。「絵を見る者は,勝手に作者を語ることで,今の自分を語っているに過ぎない,と私は思うのです。」同感です。文というものを判っている方ですね。「説明は無用!!」勢い上の言葉だと思いますが、こう言い切ると多くの批評家が泣きます。僕に言っているのなら・・・・ウーン、つらいな。

 旧仮名遣いのご指摘、気をつけます。53歳です。心理的・技術的ミスを突っつくのはいかがかと思いますが、それが楽しいのならつづけて下さい。愛読します。きらいじゃあないです。  

 管理人さんへ。
 >「この人何でこんなに時間をかけて観ているのだろう」と不思議に思うこともありました。<
 僕の鑑賞態度を考えることが竜馬さんに利するものがあれば参考にしてください。そうでなければ無視したほうがいいですよ。無駄なエネルギーだと思います。ボーと、絵の前にいるだけですから。絵画浴を楽しんでいるだけですから。絵の解釈をしているわけではありません。

 渡辺さんを『目の人』と断じるのは抵抗感がおありみたいですね。もっともだと思います。ただ、目の強さというか具象的側面の強さがヤナイさんの言う絵画的側面とどうなのかと言う事はブレがあるというか、悩んでいるのではと思っています。あの二点に感じました。三回の『櫂展』でも感じました。解を求めるなら作者に聞けばいいのですが、鑑賞者にとっては正解・不正解よりも、作品・作家との交感の窓とかんがえています。

 やないさんへ。
 言いたい事はよくわかります。僕の感想文に対する意見としては少し土俵が違うんではないでしょうか。それに、大上段的に絵画をしっている者が物申すって感じで・・・・。逆なんでしょうね、僕の文にそういうのを感じたから意見をいったんでしょうね。美術のことでワイワイガヤガヤ言い合えるって素敵なことじゃーないですか。そういう土俵を作り上げようじゃーないですか。


 



Re: 目の人・渡辺貞之 ねむいヤナイ@北海道美術ネット - 2005/10/08(Sat) 21:07 No.3364   HomePage

 栄通さんへ
 旧かなつかいについて、不快に感じられたのならごめんなさい。深い意味はないです。

 なお、小生のかきこみの冒頭に
「以下は一般論」
とことわってあるとおり、栄通さんの文章に対して物申したのではないことは、ご理解ください。

>絵画浴を楽しんでいるだけですから。

 これは、とても素敵な表現ですね。


 それと、絵の完成のことですけど、作家によって、ぴたっと筆の擱ける人と、いつまでも完成が見極められず筆を入れ続ける人の、2種類があるように思えます。どちらかというと後者のほうが多いみたいですけど。




Re: 目の人・渡辺貞之 ゴメンなさい,匿名希望です - 2005/10/08(Sat) 21:17 No.3365  

>美術のことでワイワイガヤガヤ言い合えるって素敵なことじゃーないですか。そういう土俵を作り上げようじゃーないですか。

全くの同感です。(人生の第四ステージは歌って踊れるキュレーターを目指していますので。)が,でも好き嫌いで,もの申していたならば,それは,人のうわさ話をしているレベルとなんら変わりないことになってしまうのではないかと思うのです。生意気言って,ごめんなさい。

2007'01.26.Fri
オープニングパーティー 投稿者:竜馬@管理人 投稿日:2005/10/03(Mon) 11:03 No.3349  
 

3349.jpg 「ギャラリーどらーる」10月の個展「奥野 侯子展」のオープニングパーティーのスナップ写真をUPしました。

トップページ「今月の展覧会」から入ってくださればご覧になれます。
又、このURLをクリックして頂ければご覧になれます。
http://www.doral.co.jp/gallery/opening/0510/party/index.html

2007'01.26.Fri
“アッ”と云う間に 投稿者:竜馬@管理人 投稿日:2005/09/30(Fri) 23:26 No.3338  
 

3338.jpg 毎月書いている気がするけれど、1ヶ月がアッと云う間に過ぎてしまう。
「ギャラリーどらーる」も渡辺 貞之展のオープニングパーティーが終わったと思っていたら、もう今日が最終日です。
今週は出張が入り、月曜日以来の久しぶりに会社に出てみると「今日の飾り替えの予定は・・・」と言われて初めて今日が最終日だということに気がつきました。

明日から、道展の奥野 侯子さんの世界に変わります。
今日の飾りつけは写真を見て頂ければお分かりですが、道展の女性会員や、「大谷女子短大美術科」のOGが揃いました。
高橋佳乃子・佐藤 潤子・木滑 美恵・末永 正子さんなど「ギャラリーどらーる」個展経験者が喧々諤々と意見を戦わせながらの展示でした。

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